C96感想

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C96南のスロープより。左下に行列の人の頭が写っています。
 
 いつもはあげないんですが、今回はいろいろ印象に残ったので書いてみます。

 今回は2日目、3日目の参加。行きたいところが全館に分かれている状態でした。
 初めての会場で、スタッフさんも慣れていないし、私は会場に関する知識ゼロなので、思いきって通販対応するところは捨てました(例外あり)。


・2日目

 10サークルくらいチェック。並ぶようなところは行かないので、ルートも自由です。

 開場アナウンス後にサークルスペースから旅立ちました。「まわる前にトイレ行っておきましょうか」と思ってトイレへ行ったら誰も入ってませんでした。そうか、10時はトイレ行く人いないのか……(そりゃそうだ)。

 お手伝いしていたところの関係で西12スタート。西34→南34とまわりました。スロープ1回。
 昼前に西12にもどったらまあまあの混雑。ふたたびトイレ(並びました)。10サークル程度なので1時間ちょっとかなーと思っていたけれど、慣れない移動とトイレ列があったため、けっこう時間かかりました。
 この時が暑さのピーク。14時すぎたあたりで人が減っていって、シャッターも全部閉じたこともあってどんどんラクになっていきました。
 体力的にヤバかったら撤退予定でしたが、閉会までサークルスペースにいました。

 いろいろ対策したり、行きたいところをあきらめたおかげでこれまで参加した夏コミのなかで1番楽でした。

・3日目

 20サークルくらいチェック。西の評論島がメインですが、少部数搬入の告知があった関係で南12スタート。この日は西12→西34というコース。

 南12は2サークルなのですぐに終了。
 南12から南34へスロープであがって、西12へ。10時半くらいでしょうか。アトリウムへ降りる手前までは「昨日よりは人多いなー」くらいの感想でしたが、降りてみたらすごい人。リストバンド売り場の列がほとんど動いてない(2日目はごく短い列しかなかったし、どんどん動いてた)。リストバンドの前にいるけど何かの待機列かな?と思いつつ、横を通過して評論島へ。買い物中に入場規制解除のアナウンス。近くにいた人が大きい声で「11時か」と言っていたので11時のはずです。そして買い物終了。

 この日はキャリーカートを西3に置かせてもらっていたので、最後に西34をめざしました。しかし上へ行く方法がわからない。ここかなと思ったシャッターの外は南の看板のみ。スタッフさんに尋ねたところ「今の時間は南34行ってもらってから西34へ行くルートだと思います。時間によって変わるので、その場にいるスタッフに尋ねてください」とのこと。

 ふたたびスロープで南34へ行ってから西3へ。そしてキャリーカートを回収してエントランスから外へ。12時すぎくらい?

 外に出たはいいけど、列の大移動があってかなり待つ。ここでやっと「この時間にここまで列があるのおかしくない?」と思う。よく考えたら10時半のアトリウムに列があるのもおかしい。とりあえず会場から離れてからと思って、帰宅。そして検索。

 こういうことでした。


・(Togetter)コミックマーケット96撤収と反省会 #C96_反省会 #C96
togetter.com
 反省会は8ページ目から。
 
 
 閑話休題(きりとりせん)。
 
 
・個人的感想

 東駐車場のことは私は体験していないし、正確な情報も持っていないのでさておき。
 あの西の状態を見てしまうと「行列をさばくリソース VS リストバンドのリソース」の対立が発生して、前者を取ったものとしか思えず。そしてその結果の11時の入場規制解除だったと思われる(4日目に開場前にリストバンド要員を解散させていたのはそのためと思われます)。

 3日目も朝イチは比較的すいていたと思います。一瞬とはいえ楽させてもらいましたが、つまり、これはいつもは開場時に中にいる人が外にいたということと思われるので、ありがたいけどあまりよいことでもなく。開場前の列形成もいかがなものかと思いつつ、ここはもう少しバランスとれたのではないかなーと思う。この辺のことは内部のことなので、私にはわかりませんが。

 床面積が減少したところにいつもどおりの人数が入ったということなので、C98まで混雑そのものというか人の密度は解消しないと思われる。人の流れについては改善されると思います。

 結局参加者減らすには、開催日数減らすしかないのでは。(となりがいなくなるか東雲方面埋め立てとか? があったとして?)ビッグサイトが3倍の広さになって、1日開催だったら(スタッフは足りるものとする)来場者何人になるのかなー。


 「リストバンドいらないじゃん」という声もあったようですが、たぶん次回からはここを含めて対策されるものと予想されます。

・リストバンドの有無で列をわける(列形成の時点で確認する)
・つける場所、ホログラムが見えるように手をかがげる等の指定が入る
・「入場規制解除」と「リストバンド確認なし」の区別の徹底

 素人が思いつくのはこれくらいかなー。

 ところでこのリストバンドは合成紙ですね。いろんな種類がありますが、フィルム状の樹脂に石の粉をまぜこんでザラザラさせてインク等が乗るようにしたもの。木は使ってませんが、石油は使ってます。*1
 ペラッとしているくせにとにかく丈夫だし、きれいな箔押しも入っているので見たことないという人もぜひ実物を見てみてください。

 以下、私のつぶやき。
 

*1:いや、エコですみたいな説明をみかけたので……。森林資源保護ならあってるけど、石油使用はエコなの??? 謎。

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私の夏装備

 今年の夏も暑いようで。
 
 昨年(私にしては)バズッたツイートを元に語りたいと思います。ツイートはこちら。
 

https://twitter.com/mtblanc_a/status/1025432617087262720
白峰彩子 on Twitter: "あまりに暑いので私の夏装備を語ってみた。こういう事情なので私の背中に何か入っているなーと思っても気にしないでください(コミケ会場で気にする人はいないと思いますが)。… "
 
https://twitter.com/mtblanc_a/status/1025432620300099584
白峰彩子 on Twitter: "ペットボトルの中身は水道水です。ここ数年は「暑さ×滞在時間=凍らせたペットボトルのサイズと数」で考えています。本当に暑いと500mlのペットボトルは会場つくまでにとけてしまいます。大きいと長持ちするけど重くなる。いつも悩みます。"


 

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私の夏装備1

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私の夏装備2

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私の夏装備3

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私の夏装備4
 
 
 私が過去にためしたのは下記です。
 
 
・首かけ式扇風機

【欠点】
 空調服も同様ですが、まわりが極度に高温の場合、汗が気化するくらいじゃどうにもなりません。冷感ナントカシャツみたいなのも同様。

【長所、対処法】
 周囲が涼しい場合は効果があります。

 首かけ式扇風機を使用する場合は保冷剤をしこむことを提案します。保冷剤を入れることのできるメッシュのベストが売っています。こういうやつです(「保冷剤 ベスト」で適当に検索)。
 

 

 また、100均一のメッシュきんちゃくを首掛けに改造するなどでもよいと思います。

※冷却スプレーと併用しても効果ありという情報がありますが、試してないので省略。


・保冷剤

【欠点】
 小さいものは瞬殺でとける。
 保冷剤は扱いは簡単なのですが、溶けた後に邪魔になる。

【長所、対処法】

 500ml、1000mlのものを購入されることをおススメします(私は100均で買いました)。
 溶けた後はわりきって捨てる。私はあきらめてPETボトルにきりかえました。


 …………といった試行を経て、複数冷凍PETボトル多用に至ります。
 今年もこれでいくと思います。

・まとめ

・冷凍PETボトルを体につける。溶けたら捨てる。
・スポーツドリンク、お茶等も別途(半分は凍らせる)
・お茶や水の場合は塩分補給できるもの

 
 

2006年の「だいすき DAISUKI 犬と猫」展

 そもそも、にわかに「山岸展示関係まとめ(仮)」なんてアップしたのは「夏休み企画 だいすき DAISUKI 犬と猫展」展についておぼえてないという話が出たからなのでした。

 欄外ラクガキというのは猫の絵だったと思います。

東京富士美術館内当時の案内ページ
https://www.fujibi.or.jp/exhibitions/profile-of-exhibitions/?exhibit_id=5200607221
https://www.fujibi.or.jp/assets/files/exhi/dog_cat/index.html


 以下に当時のメモを貼付けます。

 
2006年9月3日(日)

 東京富士美術館http://www.fujibi.or.jp/)の「夏休み企画 だいすき DAISUKI 犬と猫展」展へ。サイトを見たら、出品作家名があがっていました。山岸先生も坂田センセも入ってます。山岸先生は猫の絵かと思ったら、犬の出品でした。「ツタンカーメン」よりアヌビスの登場場面。4巻の表紙の原画も出ていました。うつくしい。
 経歴のパネル、「青青の時代」が「青春の時代」となっていたうえに「せいしゅん」とルビまでついてました。自社のなんだからさーと思ったのは私だけではないはず。
 坂田さんは「伊平次とわらわ」。1巻の表紙と裏表紙のカラー原画。99ページから24枚。とにかくいっぱいあることに感動。
 残念ながら図録はありませんでした。山岸先生の原稿の欄外にラクガキなどありましたのでほしかったのです。
 

 
 
 

ツタンカーメン 4 (希望コミックス (293))

ツタンカーメン 4 (希望コミックス (293))

 
 

山岸展示関係まとめ(仮)

 山岸凉子先生の展示参加について案外まとめられていないような気がしたので、記憶にあるものをまとめてみました。他にもあったような気もしまずか思い出せないので、とりあえず(仮)でアップします。
 情報お持ちの方は教えてください。

 1997年以前は不明です。近年でも、コミックスフェアの際に複製原画を出すのを「原画展」と謳ったりなどはしょっちゅうだったと思われますが、私が把握しててないのですいません。

 「原画展」とあっても複製のみのものもあります。まざっているものもあります。区別つけることはむずかしいので、「原画展」とあったらそのまま載せます。


1998年
少女まんがの世界(函館、川崎等巡回)

※目録さんにあるとおり予定では「浅草松屋」が入っていますが、こちらは中止になったような記憶があります。
https://www.hagiomoto.net/event/backnumber.html

2002年
ぼくらのヒーロー&ヒロイン(小樽)
http://otarubij-kyoryoku.com/exhibition/746/

2003年
平成14年度 第6回 文化庁メディア芸術祭受賞作品展(東京恵比寿)
2002年度の「審査委員会推薦作品」に入賞。
http://archive.j-mediaarts.jp/festival/2002/

2005年
少女マンガパワー!(アメリカ カルフォルニア州チコ他巡回)
複製原画の展示です。アメリカの後に川崎に巡回。国内は原画も出たことがあったような記憶。日本はもちろん世界各地に巡回していますが、把握しきれず。
https://www.csuchico.edu/~mtoku/vc/Home.htm
   
2006年
だいすき DAISUKI 犬と猫(東京八王子)
https://www.fujibi.or.jp/exhibitions/profile-of-exhibitions/?exhibit_id=5200607221
https://www.fujibi.or.jp/assets/files/exhi/dog_cat/index.html
 
2010年
マンガの擬態語
※行ってないので詳細不明。
http://kategories.com/blog/2010/02/post-5.html
 
2011年
日出処の天子」ミニ原画展(東京秋葉原、大阪梅田)
http://mtblanc.hatenablog.com/entry/20111222/p1
 
2012年
山岸凉子さん原画展(東京池袋)
http://mtblanc.hatenablog.com/entry/20120430/p1
 
2013年
バレエ・マンガ(京都・北九州)
http://www.kyotomm.jp/HP2016/event/exh/ballet2013.html
http://www.ktqmm.jp/kikaku_info/4548
 
2013年
ほっかいどう大マンガ(札幌)
https://natalie.mu/comic/news/93101
 
2016年
山岸凉子スペシャルセレクション発売記念フェア 山岸凉子の世界(東京神保町)
※単行本のフェア展開がメイン。潮出版さんがかつてプレゼント用に作成した複製原画のみの展示です。5枚だったと思います。
https://www.shosen.co.jp/fair/33198/
 
2016年
山岸凉子展 光 -てらす- メタモルフォーゼの世界(東京根津、京都)
http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/yayoi/exhibition/past_detail.html?id=742
一応『山岸凉子画集 光 てらす』(河出書房)に出展したものはだいたい掲載されています。弥生の企画段階で作成したので、その後変更あったものは収録されていないので、「図録」ではないのです。

山岸凉子画集:光

山岸凉子画集:光

  
2016年
LaLa40周年記念原画展(東京池袋他巡回)
https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/archives/16/lala/
 
2019年
みんなのミュシャ(東京渋谷他巡回)
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/19_mucha/
 

 
 
 

デビュー50周年記念「萩尾望都 ポーの一族展」私的見所

http://www.matsuya.com/m_ginza/exhib_gal/details/2019725_poe_8es.html

 行ってまいりました。くわしくは「萩尾望都作品目録」さんのレポートをどうぞ。

https://www.hagiomoto.net/news/2019/07/post-321.html
 
 
 私的見所を紹介します。もちろんあげた以外にもすばらしいものはいっぱいあります(ポー関連はいっぱいありすぎてどれがよかったなんて選べない状態)。キリがないので3つだけ。
 
 
・映像

 萩尾さんの御自宅応接・仕事場で撮影された動画。短いながら、猫さんがいたりと楽しい。描いているシーンは手元はもちろん、まわりの机の上も見てしまう。どこがどうというのではないけれど永遠にみていられる動画です。
 
 
・花郁さん波津さんに贈られた絵

 今回の目玉といっていいでしょう。波津さんに贈られた「4/4」の別バージョンは興味深く。花郁さんに贈られた絵はどれも最高。エピソードを知って眺めるとじわりときます。
 
 
・トーマの扉絵

 読者プレゼントに使ってしまったので、作家未所持のもの。昔は返却の習慣がなかったし、ファンの方や交流のある作家さんにプレゼントというのは当然のことです。お手元にないのは仕方ないことです。
 現在持っている方がこうして協力してくださるのはとてもいいことだと思います。作品を愛している人が原画を手元で愛でたいと思うのは自然な感情だと思います。しかし作家さんが使いたい時に使えないのは困る。こうして協力することにより、それが両立できるので持っている方はこれからも協力していただきたいです。
 
 
・余談追記

 帰宅後、「ポーの一族」を読みたくなってFC電子版を立ち上げ。しかしこれだと、カラーページがないのね。そしてポーのカラーがついている版の電子版はないという。もちろん『ポーの一族 プレミアムエディション』電子化でいいんです。電子版なら雑誌サイズ(B5)どころか原稿サイズ(B4)にだって拡大して読めるのに。いっそのこともう「ポーの一族全集」出してください(勝手なお願い)。
 などと思いめぐらしたところで感情になったのでついつぶやいてしまう。
 
 

 
 

ポーの一族(5) (フラワーコミックス)

ポーの一族(5) (フラワーコミックス)




 
 

「りぼんスペシャル」の微妙な変化

 今でまわっている「りぼん」増刊、表紙には従来どおり「りぼんスペシャル」って入っているんですが公式は「りぼん 夏の大増刊号 バニラ」で統一してます(一昨年までは「夏の大増刊号りぼんスペシャルバニラ」だった*1)。



 今年の冬の増刊号(1月号増刊)から「スペシャル」から「スペシャル Special」と英語併記するようになり、微妙に表記が変わってます。

2019春の大増刊号 りぼんスペシャル

2019春の大増刊号 りぼんスペシャル

*2

 つまり流れはこんなカンジ。

(1)2007年から「りぼんスペシャル」として増刊号発行。「1100p」等ページ数が表紙に書かれるタイプのぶあつい増刊(ただし巻号外)。

(2)「冬の」「虹いろ」「オレンジ」「マカロン」などいろいろあった。

(3)2015年あたりから「冬の」「春の」「バニラ」「ミント」で固定。

(4)2018年より公式で「りぼん 夏の大増刊号 バニラ」に。2017年までは「夏の大増刊号りぼんスペシャルバニラ」。

(4)「りぼんスペシャル Special」に表記が変わる(2019年より)

 これまでは「りぼんスペシャル」の部分をタイトル的に扱い、「冬の大増刊号」「春の大増刊号」「バニラ」「ミント」という表示号数的なものとして不便なくやっていたけれど、何か変化の前兆かしら……。見守りたいと思います。

 「りぼんスペシャル」で検索するとイベント関係が出てきますので、増刊号とイベントの呼称を呼び分けているのかもしれません。
 
 
 


*1:「昨年」だと思っていたけど検索したら一昨年からでした。ただし、今年の冬と春は「りぼんスペシャル」を使っているので混在か。

*2:いつの間にか「りぼんスペシャル」の数号前のバックナンバーの電子版がなくっている。

電子書籍で読む山岸凉子(まんが以外)

 作品の電子書籍はない山岸先生ですが、インタビュー類は読めるものがたまってきたのでまとめてみました。

 

   

『だからここにいる 自分を生きる女たち』(島﨑今日子/幻冬舎文庫

AERA」2016年12/12号(朝日新聞出版)に掲載されたインタビュー「すべては漫画のために」(掲載時タイトル「現代の肖像 山岸凉子「漫画は私そのもの」)が収録されています。

雑誌版と比べると本文は基本的には変更ありません(約物・数字(アラビア数字→漢数字)をはじめとした微調整はあります)。大きな違いは写真がモノクロであること。雑誌版には存在した扉以外の写真、年譜が未掲載です。扉写真(撮影・品田裕美さん)は収録されています。

あとがきにインタビューしたみなさんへのコメントあり、山岸先生の記事掲載までのエピソードもあります。

解説は藤本由香里さん(山岸先生への言及なし)。

 

 

「モーニング」2020年48号(講談社

「レベレーション 啓示」完結記念企画で、海野つなみさんとの対談が掲載されています。最終回本篇は紙版ですとこの号掲載ですが、電子版には入っていません。
 また、対談はロングバージョンが単行本6巻に収録されています。

 

 

 『水木しげる漫画大全集092 方丈記水木しげる泉鏡花伝』(講談社

解説「ねずみ男と呼ばれて」掲載。

 

 

ユリイカ 2019年4月臨時増刊号 梅原猛」(青土社

 インタビュー「恐るべき厩戸王子『隠された十字架』と『日出処の天子』」掲載。

 

 

アスタロト・クロニクル(1)』(魔夜峰央小学館

文章「魔夜峰央氏との遭遇」掲載。

 

 

 『はいからさんが通る 新装版(1)』(大和和紀講談社

 大和和紀さんとの対談が掲載されています。 1つの対談をそれぞれの媒体にあうよう編集し、「BE・LOVE」と『はいからさんが通る 新装版(1)』に掲載したもの。それぞれ片方にしか入っていない部分があります。

 

 

AERA8/14-21号

AERA8/14-21号

 

AERA」2017年8/14-21号(朝日新聞出版)

コメント「『アラベスク』作者、山岸凉子さんに聞く 70年代の旧ソ連が舞台 主人公のモデル「実は私」」掲載。ボリショイ・バレエ来日60周年という記事のなかの囲み記事です。ノンナのカラーイラスト1点も電子版に収録されています。

 

 

諸星大二郎の世界 (コロナ・ブックス205)

諸星大二郎の世界 (コロナ・ブックス205)

  • 発売日: 2017/03/17
  • メディア: Kindle
 

 「諸星大二郎の世界 コロナ・ブックス205」(平凡社

諸星大二郎さんとの対談が収録されています。構成は瀧晴巳さん。

 

 

AERA(アエラ) 2016年 12/12 号 [雑誌]

AERA(アエラ) 2016年 12/12 号 [雑誌]

 

 「AERA」2016年12/12号(朝日新聞出版)

インタビュー「現代の肖像 山岸凉子「漫画は私そのもの」掲載。インタビュー&記事構成は島崎今日子さん。イラスト掲載はありませんが、絵が見えるように原稿を置いた仕事場写真があります。

 

 

BE・LOVE 2016年17号9月1日号 [2016年8月12日発売] [雑誌]

BE・LOVE 2016年17号9月1日号 [2016年8月12日発売] [雑誌]

 

「BE・LOVE」2016年17号 9月1日号(講談社

大和和紀画業50周年特別企画!! スペシャル対談」掲載。 1つの対談をそれぞれの媒体にあうよう編集し、「BE・LOVE」と『はいからさんが通る 新装版(1)』に掲載したもの。それぞれ片方にしか入っていない部分があります。

 

 

ELLE JAPON」2015年 12月号(講談社

シルヴィ・ギエムという伝説」のなかで欄外コメント掲載。

 

 

「月刊!ビッグスピリッツ」2015年7/1号(小学館

「MANGA魂継承クロストーク」という企画でおかざき真理さんと対談されています。

 

本人は登場しないけれど直接関わりのある方が話題にしたもの

『ザ・少女マンガ! 忠津陽子の世界 ラブコメディのスペシャリスト』(編:図書の家/立東舎・リットーミュージック

 御本人は登場しませんが、忠津陽子さんインタビュー、大和和紀さんメールインタビューに山岸先生の話題が出てきます。

 

 


かつては電子版があったけれど現在は購入できないもの

 

 

ダ・ヴィンチ 2019年12月号

ダ・ヴィンチ 2019年12月号

  • 発売日: 2019/11/06
  • メディア: 雑誌
 

ダ・ヴィンチ」2019年12月号(KADOKAWA) 

「特集2」として「山岸凉子 まだ見ぬ自分をもとめて」が掲載されています。ロングインタビューあり。他の方々の対談やコメントもあります。電子版は発売から1年間販売されました。 

 

 

月刊flowers」2016年7月号(小学館

 萩尾望都さんとの対談が掲載されていますが、現在は購入できません。

 

 

 

 

続きを読む

巻号ナイト 2巻1号通巻2号

 イベント告知です。
 「巻号ナイト 2巻1号通巻2号」というイベントをします。

 「漫画ボン」は1969年創刊。50周年をお祝いしての開催です。
 「漫画ボン」といえば、巻号史上に残る「ボンミス事件」(通巻100号まきもどし事件)の当事者(当事雑誌?)。事件はなぜおこってしまったのか? 50年をふりかえりつつ、問題にふれてみたいと思います。今回は巻号ネタは少なめになると思います。

ゲスト:「漫画ボン」編集長
出演:池川佳宏、稀見理都、白峰彩子
日時:2019年7月15日(月祝) 16:00~18:00(終了時間は予定)
場所:ブックカフェ20世紀
    東京都千代田区 神田神保町2-5-4 2F
参加費:1500円+1オーダー

申込は下記フォームより。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsJl1g3NJD4edsWinXofcPAmekU91QsZnWUVoS4OsEGaYdVg/viewformdocs.google.com


※フォーム記入ではなく登壇者に何らかの手段でお伝えいただいても結構です。資料用意の都合によりお知らせお願いしております。


 以下、稀見理都さんの告知tweet
 


 
 
 
 
 
 
 
 
 

「きのう何食べた?」におけるアイスクリーム

 よしながふみさんの「きのう何食べた?」(講談社)がドラマ化されました。5日(土)に第1回がテレビ東京にて放映。

・ドラマの公式サイト
https://www.tv-tokyo.co.jp/kinounanitabeta/

・ドラマの公式twitter
https://twitter.com/tx_nanitabe


 私は、第1話を視聴したところです。twitterにも書きましたとおり、今回のドラマのすばらしいところは、あのハーゲンダッツをマカデミアナッツと特定したところです。原作ではあのハーゲンダッツを食べるシーンはないので最後のシーンがしみじみとよいです。

 ということで、何食べのアイスクリーム登場シーンを見てみます。見落としあったらごめんなさい。通報お願いします。
 
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・1巻1話p.14 ハーゲンダッツ(種類不明)
・3巻24話p.150 バニラアイス(銘柄不明)
・4巻30話p.108 ハーゲンダッツ バニラ
・5巻33話p.12 ハーゲンダッツ マルチカップ*1
 種類は不明。2009年の25周年マルチパックパッケージを元にしていると思われる
・7巻49話p.14 「ベージュの物体」「アイスとシャーベットの間」
 食事前の献立全貌のカットより後に登場するため名称不明。手作りのアールグレイミルクティーのアイス的なものです。

 
 ハーゲンダッツが圧倒的優勢。そして3~5巻に集中しているのがわかります。
 現在15巻。6巻以降、ハーゲンダッツは登場しません。最近はデザートに果物が登場するので、これも好みの変化なのでしょうか。

 1巻のやりとりを見ると、コンビニで定価で買ってきたハーゲンダッツはこづかい扱いで、金曜二割引のハーゲンダッツは食費に入れてもよいようようです。
 が、4巻だと「お小遣いで買ったハーゲンダッツのバニラ(ハートマーク)」とあり、ハーゲンダッツは説明抜きで小遣い扱いになっています。*2
 
  
 そしてまんが版では、ケンジシロ家では市販品の場合、バニラアイスしか登場しません。ドラマでマカデミアナッツだったというのは、「いつもはバニラだけど高額でもあえて購入した」ということになります。

2日後の追記
 
 たれこみ募集していたら池川さんから情報いただきました。
 


 
 情報を元に探してみたところ、下記がありました。
 
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11巻85話p.81 棒つきアイス(フレーバー、銘柄不明)
 
 ネームはありますが、85話の扉ページにあたるところです。次のコマというかページというかになるとアイスは消えています。そしてそのままp.85まで(ケンジの両手が入っていても)アイスはないのですが、p.86になるとまたもどってきます。
 扉では立っている状態だったのがp.82では座って話し合う体制になっています。話している内容が、食費値上げという大事な内容ですのでいったん冷凍庫に入れたのかもしれません。ケンジが座っているのが冷蔵庫に近い席ですので、話し合いがひと段落ついたところですばやく取り出すのは不自然ではないです。
 
 この棒つきアイスは、形状からしハーゲンダッツではないです。なので、それより安い価格帯の製品と推定されます。
 やはりハーゲンダッツ マカデミアナッツがシロさんが激怒するレベルの贅沢品であるということはゆらぎません。
 
 11巻のアイスはどんなアイスでしょうか?
 絵を見ると特にまぜもののない淡色のアイスのようです。
 3巻4巻のバニラアイスはどちらかというと食材なんです。なので使いまわしのいいバニラだという可能性があります。
 こちらは棒つきなので、おそらく何かとあわせて食べることは想定されていないで購入されています。もちろんバニラの可能性もありますが、その他のフレーバーの可能性が高いと思います。


 以下、私の投下したtwitter発言。




 
 発言を補います。ハーゲンダッツ公式サイト https://www.haagen-dazs.co.jp/ にてフレーバー発売年表があります。
 マカデミアナッツは1996年発売。ですが、2016年に現行のマカデミアナッツに切り替わっています。下記サイトの写真が2013年時点のもの。現在のマカデミアナッツの写真とほぼ同じ色に見えますが、実物は現在のもののほうが白いです。
・2013年のフレーバーランキングのために作成されたマカデミアナッツの情報ページ
https://www.haagen-dazs.co.jp/flavor_ranking/st/flavor/?fid=016
・現在のマカデミアナッツの情報ページ
https://www.haagen-dazs.co.jp/products/minicup/macadamia-nut.html
 
 


 
 
 ↑にて紹介したとおり、何食べ献立一覧は下記サイトとwikiにあります。

・WAHEI~わが往くはドラの大河~
http://e-wahei.com/index.html

きのう何食べた? - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8D%E3%81%AE%E3%81%86%E4%BD%95%E9%A3%9F%E3%81%B9%E3%81%9F%3F
   
   
  


*1:マルチパックではなく「マルチカップ」という名称を使用。

*2:1巻の活字部分が「こづかい」で、4巻の手書き文字は「小遣い」表記です。

トークイベントで紹介した作品

 本日下記イベントに登壇しました。

・イベント「今こそ読みたい戦後怪奇マンガ&『戦後怪奇マンガ史』」
   http://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/archives/t_event93.html

 下記展示の関連イベントです。

・展示「米沢嘉博の『戦後怪奇マンガ史』展 〜怪奇・恐怖マンガの系譜1948-1990〜」
    http://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/exh-kaikimanga.html

 事前に登壇者からおススメをーというお題をいただいていました。固有名詞補完の意味をこめて、紹介した作品をまとめます。
 『戦後怪奇マンガ史』入っていないものだけど入っていてもおかしくないんじゃない?という基準で選びました。
 
 
(1)菅沼要、他「セクシー妖怪・怪人シリーズ」(「漫画Q」)

 これの前の「セクシー怪獣シリーズ」と内容上の区別はないが怪奇マンガイベントなら「妖怪」と入っていたほうがよいという判断。説明なんかより絵を見ればアホさが伝わるまんが。

 総集編別冊「セクシー怪獣大暴れ」があり、「セクシー妖怪・怪人シリーズ」「セクシー怪獣シリーズ」の2/3くらいを収録。この総集編は単行本化されているので読めます(現在は電子版あり)。こちらも説明するより絵を御覧いただければ魅力が伝わる作品。

セクシー怪獣大暴れ (モンド・エロチカ (No.01))

セクシー怪獣大暴れ (モンド・エロチカ (No.01))

 未収分は一部米トで読めます。

 掲載は「セクシー怪獣シリーズ」は1967.3.22−1968.8.21。「セクシー妖怪・怪人シリーズ」は1968.10.30-1969.11.26の掲載を確認。これ以降も掲載されている可能性があります。

当日紹介した図版の掲載号:
すべて「漫画Q」
1967.4.5 28号「キング・マンゴ対ファイティング・マラダ」
1968.11.13 69号「中絶女性を呪うダタイ童子
1968.12.25 72号「女の肌を狙うナメクジル」
1969.2.5 75号「女にたたる棒状化物 タッタリ坊」
1969.3.5 77号「魔人ハレンチン」

 
 
(2)伊藤まさや「美しい人間」(「ロリポップ」1986.2-1989.4)
 シークエンスをつなげたような美しい画面を見ていただきたく紹介。
 1回単行本の広告が打たれたものの刊行されず。「ロリポップ」をまんべんなく所蔵しているところはなく、所蔵館自体が少ないです。初回最終回を含めた一部が米トで読めます。*1
 

当日紹介した図版の掲載号:
すべて「ロリポップ
1986.2 第1回
1989.1 第30回

 
 
(3)山岸作品

 『戦後怪奇マンガ史』は山岸凉子さんについて3章にわたって記述があります。「ねむれる森の…」「ひいなの埋葬」「天人唐草」「黒のヘレネー」といった「ホラー」といって思いつくものからややはずれたものに紙幅をとる一方で典型的なホラー作品である「千引きの石」といった作品はとりあげられない……みたいな話をし、下記作品のタイトルをあげつつの絵をお見せいたしました。

「千引きの石」
「夏の寓話」
「愛天使」
「ストロベリー・ナイト・ナイト」
「ある夜に」
八百比丘尼
「黄泉比良坂」
「天鳥船」

 こちらの作品はすべて「山岸凉子スペシャルセレクション」(潮出版)で読めます。

https://www.usio.co.jp/html/yamagishi_special_selection/index.html
『II 汐の声』→「八百比丘尼」「天鳥船」
『III 神かくし』→「黄泉比良坂」
『VI 夏の寓話』→「夏の寓話」「千引きの石」
『VIII 二日月』→「愛天使」
『XII 妖精王2』→「ストロベリー・ナイト・ナイト」
『XIII 妖精王』→「ある夜に」

 
 
(+α)『ピーヨと魔法の果実』(しちみ楼)

 1980年代以前、というしばりを失念して選んでしまって削除したけど「最後にひとことー」の持ち時間を使って紹介したもの。
 現在、ホラーまんが専門誌がなく*2、ホラーまんがの連載がなかなか成り立ちづらい状況にあります。「りぼん」の「絶叫学級」シリーズ(いしかわえみ)が少女まんが誌のなかでは唯一の大きな作品といっていいのではないでしょうか。*3

 リイド社のウェブでホラーまんがの連載がいくつかあり、「恐ろし屋」というホラー専門のウェブ媒体もあります。ホラー作品の連載作品がいちばん多いのはリイド社ではないかと考えられています。

 そんな中でファンタジー枠で掲載されているのが「ピーヨ」です。かわいいけど怖いみたいな作品で、これも米好みかなあということでサラッと紹介しました。

    https://www.leed.co.jp/9784845851898
 
 



 
 

*1:私は個人的に稀見理都さんに読ませていただきました。

*2:「Nemuki+」を何と考えるかによってちがってきます。

*3:「Nemuki+」を何と考えるかによってちがってきます。