「マンガのあなた SFのわたし」出版記念トークショー

 いろんなところでだいたいのところは書かれるであろうと思われるので個人的な感想のみ。メモとっていないので、記憶ちがいがあったらすみません。

・萩尾さんが出た瞬間、「あれ、いつもよりおしゃれしてる……?」というカンジ。いつもの長さなんですが、髪が盛ってあるというのか?なんか明らかにちがうんです。

・んでもって出だしから萩尾先生が乙女モード全開。萩尾さんのトークは何度か聞かせていただいておりますが、お相手がいる場合は割と聞くモードになってしまわれる印象があります。萩尾さんがトークで組まれる方は何らかの専門家であることが多いです。たぶんトークも自分が話されたいというより「この人の話を聞きたい」と思う方と組んでおられるのではないかと勝手に推察しています。好奇心旺盛なんだろーなーと思います。トークの流れが悪いと萩尾さんのお話があまり聞けないこともあるのですが、萩尾さんがどういう目線で話を聞くのかうかがい知ることができるのはそれはそれで楽しいです。今回もそうなるのかーと思いました。

・結論から言うと司会者さん(えむえむ倉持さん)の采配で、両先生のお話がバランスよく聞けました。

・水野さんの古いカットが古書店に出て〜という話になったら萩尾さんが「え、いくらで? 買いたいです」というような内容のことをすかさずコメント。何度か少女ク時代の原稿についてお尋ねになっていました。

・萩尾さんの「絵はどこで?」という質問に水野さんは「絵は独学」という回答。萩尾さんは驚いていたら水野さんは「そういう学校に行くような時代じゃなかった」みたいな返答を。それでも萩尾さんはくいさがり「学校で絵が上手だとこの子は絵の道に進むといい」みたいなことになりませんか?と質問。水野さんはなかったけど物心がつく前から絵を描いていたと親から聞いていると発言。聞いた歌の情景を描いていた記憶(ひよこの歌だそうです)があるとも。

・萩尾さんが水野さんのドレスとかマントについて「リッチなドレープ」と表現されていたのが印象に残りました。私も水野さんのドレスは大好きで、この言い方はとてもしっくりする表現。

・道具の話で、ペン先と紙とカラーの道具(絵の具とカラーインク)の話題にはなったけど、黒インク・墨汁の話はなかったなー。

・描いていると手はどこが傷むかという話も。それぞれちがうのねー。

・萩尾さんは黒が多めのモノクロのワンピースでした。何かアクセサリーをつけておられたと思いますが具体的には思い出せず。水野さんは白のパンツスタイル。イベントの時はいつも全身白で決めていらっしゃいます。カッコイイ〜。今回のボトムは淡い灰色のようにも見えました。光の加減かも。

・会場に萩尾先生あてお花が3つあったのに、水野先生あてのが1つだったのはありえない〜と義憤にかられて*1開場後、外に出て花束を調達。終了後に会場内にいてくださったので、直接お渡しできました。両先生ともにこよなく愛するワタクシですが、水野さんをより愛しているので。

・両先生への質問はひとつであとは萩尾さんへの質問でした。うーむ、そういうものか。誰もいないようであれば質問したい気持はあったけど、その場で質問ってなかなか思いつきません。作品に描かれていない情報はあればあったでうれしいけど、そんなものより作品そのもを読むことのほうが好きなので、あんまり尋ねたいってことはないのよねー。人前にお出になる時はいつも白なんだけど普段はどんな服なのかとか、いつも使っていらっしゃるキラキラの髪留めはお気に入りなんですか?とか、まあ、そんなカンジのまんが家に対するものとは思われぬ質問ならあるんですけど。*2

・私の席は上手前方。萩尾さんの顔がほぼ正面、水野さんは横顔が多かったです。おふたりの表情は充分よく見えたので満足でした。図版は上手1/4が常に切れているカンジ。

・終了後はおとだち13名でお茶。遊んでくださったみまさま、ありがとうございました。

 開催概要を下記よりコピペ。長いのでたたみます。
http://www.spiral.co.jp/e_schedule/2012/04/event-sf.htmlより。


【EVENT】萩尾望都「マンガのあなた SFのわたし」出版記念トークショー

期間 :
04.07
会場 :
CAY (スパイラルB1F)

自身初の対談集「マンガのあなた SFのわたし」を発売した漫画家、萩尾望都。ゲストに水野英子を迎え語り合う貴重なトークショーです。

急遽キャンセルが発生したため当日券を若干販売します。お問い合わせはCAYまで。
なお入場は前売りのお客様が入場後になります。

◆イベント概要◆
時間:Open 11:30/Start 13:00
前売・予約¥2,300(整理番号付き)  当日券¥3,000 【ともにドリンク別・税込】
    *ご来場者全員に非売品ポスタープレゼント  
    *当日ドリンク代¥500別途必要
席種:自由席(整理番号順に入場となります)
会場:CAY(スパイラルB1F)
    〒107-0062 東京都港区南青山5-6-23 ACCESS MAP
出演:萩尾望都 
    ゲスト:水野英子
チケット販売:
     前売券は予定枚数を完売いたしました。
    
◆プロフィール◆
20120407_prof_hagio.jpg萩尾望都 Hagio Moto
漫画家。1949年、福岡県生まれ。
1972年より連載が始まった『ポーの一族』は、少女漫画界の歴史を変える作品として現在も語り継がれる名作。以後、SFやファンタジーなどを巧みに取り入れた壮大な作風で、唯一無二の世界観を表現。あらゆる方面から圧倒的なリスペクトを受けている。
ポーの一族』『11人いる!』で第21回小学館漫画賞(1976年)、
残酷な神が支配する』で第1回手塚治虫文化賞マンガ優秀賞(1997年)、『バルバラ異界』で第27回日本SF大賞(2006年)など、受賞歴多数。

水野英子 Mizuno Hideko
漫画家。1939年、山口県生まれ。
少女漫画界の草分け的存在。トキワ荘に居住した漫画家の紅一点でもある。
代表作に『銀の花びら』『星のたてごと』『白いトロイカ』ほか多数。
『ファイヤー!』で第15回小学館漫画賞(1970年)、執筆した全作品を通じての功績として第39回日本漫画家協会賞文部科学大臣賞(2010年)を受賞。

企画制作:テイク・クエッション
協力:河出書房新社
お問い合わせ:CAY TEL: 03-3498-5790

*1:そもそも萩尾さんの本のイベントなので萩尾さんあてのほうが多いのは当然といえば当然なのです。……わかってますとも。

*2:私にとってはスターなので。