萩尾望都『一度きりの大泉の話』(河出書房) その2

萩尾望都『一度きりの大泉の話』(河出書房) その2

※この本のネタバレがあります。
※他関連文献についてもネタバレがあります。
※自分語りあり。

 

 前の記事。

萩尾望都『一度きりの大泉の話』(河出書房)
https://mtblanc.hatenablog.com/entry/20210421/1618939165

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DMMで読む山岸凉子(まんが以外)2021年4月時版

ツイッターのまとめです。字数の関係で省略したものを補っています。


 以前アップした記事(随時更新中)。

電子書籍で読む山岸凉子(まんが以外) - 備忘録(白峰彩子)
https://mtblanc.hatenablog.com/entry/2019/07/17/234100

 この記事は基本kindle版の紹介です。
 今回、DMMの条件つきクーポンが出たので現時点のをまとめました。kindle版より少ないです。

 


インタビュー

 『だからここにいる 自分を生きる女たち』(島﨑今日子/幻冬舎文庫

https://book.dmm.com/detail/b779agnts05068/

book.dmm.com


対談

 「モーニング」2020年48号[2020年10月29日発売](講談社

 海野つなみさんとの対談。
https://book.dmm.com/detail/b900wkds00987/

book.dmm.com


 『はいからさんが通る 新装版(1)』(講談社

 大和和紀さんとの対談。
https://book.dmm.com/detail/b900rkds00754/

book.dmm.com

 「BE・LOVE」2016年17号 9月1日号(講談社

 大和和紀さんとの対談。
https://book.dmm.com/detail/b900pkds03147/

book.dmm.com

 上記2つは同じ対談を単行本・雑誌にあわせて編集したもの。かぶっていない部分があります。

 

 「月刊! スピリッツ」2015年7/1号(小学館

 おかざき真理さんとの対談。Amazonだと「月刊! ビッグスピリッツ」というタイトルです。
https://book.dmm.com/detail/b600psgk04164/

book.dmm.com

 

文章・コメント

 『水木しげる漫画大全集092 方丈記/水木しげる泉鏡花伝』(講談社

 解説文掲載。
https://book.dmm.com/detail/b900vkds04098/

book.dmm.com

 

 『アスタロト・クロニクル(1)』(魔夜峰央小学館

 文章掲載。
https://book.dmm.com/detail/b600ssgk01065/

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 「ELLE Japon」2015年 12月号(ハースト婦人画報社

シルヴィ・ギエムという伝説」のなかで欄外コメント掲載。
https://book.dmm.com/detail/b969ahshj00183/

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おまけ

 『ザ・少女マンガ! 忠津陽子の世界 ラブコメディのスペシャリスト』(編:図書の家/立東舎・リットーミュージック

 御本人は登場しませんが、忠津陽子さんインタビュー、大和和紀さんメールインタビューに山岸先生の話題が出てきます。
https://book.dmm.com/detail/k242arito00790/

book.dmm.com

 

 

 

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[未刊同人誌宣伝]山岸漫画お料理の本

 創作系同人誌即売会MGM2-33(サークル名「くだん書房出張所」)にて、下記2点の配布を委託しております。

(1)「さよなら国会図書館六階食堂 突発ペーパー」

(2)山岸漫画お料理の本のチラシ

 

 MGM2-33は明日開催です。いつもいらしている方も今回は開催時間が短いので御注意ください。
https://twitter.com/MGM2_staff/status/1374330267041554444

 

 

(1)「さよなら国会図書館六階食堂 突発ペーパー」

 「さよなら国会図書館六階食堂 突発ペーパー」は既刊なので省略。気になる人は下記記事に情報を集約させているので御覧ください。
https://mtblanc.hatenablog.com/entry/20201123/1606114976

mtblanc.hatenablog.com

 

(2)山岸漫画お料理の本のチラシ

  ここを御覧のみなさんのアタマの中に「?」がととびかっているのはこちらですよねー。

https://twitter.com/ayadayWreath/status/1375684085805314049

 

 小杉あや @ayadayWreath さんとお話ししていて、「山岸凉子さんのまんがに登場するお料理作って本にしませんか」というおしゃべりがあったのはいつだったのか。そこから何もしないまま時間が流れ、「〆切設定しないとこのまま何もしないのではないか」ということで、「5月のコミケあわせにしよう」といったん決めたものの、何もしないままコミケが延期に。

 ふたたび「ほっとくと何もしないのではないか」という時間が流れ、「とりあえずチラシを作ってみてはどうか」という話になり。今回のは「出します」という決意ペーパーと思ってください。

 内容はこれから考えます。少なくとも1回はつくって食べて何か書きます。いわゆる「マンガ飯」をつくってみた、以外の要素もあるといいなーと私は思っておりますが、実際そこまでできるのか、どうやったらできるのかは謎。タイトルとか発行元(サークル名を設定するのかしないのかも現時点では謎)とか内容以外にもいろいろ決めないといけない状態なので、本人たちに訊いてもはかばかしい答えはないです。すいません。

 

 6月になっても何もしていない気配がしていたら「あれどうなったのー?」とやさしく訊いてください。このために出したチラシなので、よろしくお願いいたします。

 

 チラシは多めに作ったので、5月より前に配布していただける方がいらしたらお声掛けいただければと思います。現時点の配布予定は末尾。

 

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山岸漫画お料理の本のチラシ配布予定(随時更新)

・2021年3月28日(日) MGM2-33 「くだん書房出張所」
 ※残部はくだん書房で配布予定。 @kudan2002
盛林堂書房 @seirindou
・古書いろどり @kosho_irodori

 

 

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「大奥」完結とコミケ

 よしながふみさんの「大奥」最終巻が刊行された。


 私が最終回のニュースを知った時、まず思ったのは「冬コミスケジュール?」であった。*1

 

 12月28日に最終回掲載の「メロディ」2021年2月号発売。
 2月26日に最終巻である19巻発売。

 

 もちろん、連載・単行本作業以外の仕事もあるだろうから(そもそも「きのう何食べた?」連載中だ*2)、推測でモノを言うのはよろしくない。よろしくないが、こういうことを思ってしまうのは、これがはじめてじゃないから。

 

 最初にこう思ったのは「フラワー・オブ・ライフ」の時だった。
 この作品は「ウィングス」2007年2月号が最終回。この号の発売は12月28日。最終巻は5月下旬発売だった。「フラワー・オブ・ライフ」は高校卒業で切る必要のないお話だと個人的に思っていたので、もう少し描かれると予想していた(とはいえ、最終回と聞いた時、単行本派だったのでどこまで話が進んで終わったのかは知らない)。「大奥」は2006年末に単行本が出たばかり。しばらく刊行されないことはわかっていた。
 いきなりの最終回告知にとまどいを感じつつ、「あれ、これならコミケで新刊出る?」と思った。*3

 

 よしなが作品は同人誌で刊行されたものが単行本になったり、断続的に掲載されたものが単行本になったりしているので連載とコミケ日程の関係はあまり意識してこなかった。が、ここで気づいてそういえば「西洋骨董洋菓子店」の時はどうだったっけと思う。
 「西洋骨董洋菓子店」は「ウィングス」2002年9月号(7月28日発売)が最終回。最終巻発売は同年9月25日だった。7月28日発売号の〆切の後8月11日のコミケに参加する場合、どれだけ持ち時間があるかは作家によってちがうと思う。外野の感想というか推測としては「……これってつまり夏コミ前はひっ迫した〆切がないということでは?」というものになる。

 

 商業連載が主な単行本とその最終回掲載月号をまとめてみた。*4

 

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 おわかりだろうか。
 例外はあるっぽいが、コミケの時期は〆切の状況としては厳しいものではなさそうに見える。とはいえ、あくまでも「最終回」だけを見た場合「よしながふみは大きい連載を終わらせる時、コミケとかぶらないようにしている」ように見えるという話である。平行している連載、連載以外の仕事もあるだろうからその時期「ヒマ」という話ではない。

 コミケに参加することを前提にスケジュールを組む作家は多い。よしながさんもそうなのではないかという予想の答え合わせをしたようなものと思ってください。

  

 

 話をかえる。


 この表を作るために、ざっくり連載期間と単行本発売の関係の表を作成した。読めないと思うけど一応アップする。

 

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 これを作ってみておどろいたのは、よしながさんがけっこう働いているという事実だ。

 失礼ながら、年1冊2冊しか単行本の出ない年が続いているというイメージがあった。そうなったのはむしろここ10年くらいの話で、基本的に「大奥」「きのう何食べた?」のみになって以降である。この2本の単行本は「基本年1回・2回出る年もある」という状況。あわせると年2~3冊。毎月・隔月できっちり描いていてこの冊数なんである。外野が「ヒマ」だのそれに類することを言っていい状況ではまったくない。

 デビュー後の1996年、1997年は年1冊だが、それ以降しばらくコンスタントに年3冊程度刊行している(文庫版、新装版を抜かす)。むろん例外はある。たとえば2003年は『愛すべき娘たち』の1冊しか出ていない(かわりといってはなんだが、2004年以降2010年あたりまでは新装版・文庫化が多く、トータルの単行本点数は他の時期より多い)。

 

 おどろくのは下記3つの連載は時期がかぶっていることだ。

ソルフェージュ」「こどもの体温」「ジェラールとジャック
「愛がなくても喰ってゆけます。」「大奥」「きのう何食べた?

 「西洋骨董洋菓子店」を描きながら、「1限めはやる気の民法」「ジェラールとジャック」「愛すべき娘たち」「それを言ったらおしまいよ」の収録作品を描いていたことにもおどろく。しかもこの時期は年3回はイベントに参加して同人誌の新刊を刊行している(4回の年もある)。なんというマルチタスク

 

 しかし「大奥」が終わったからには連載は1本だ。2021年後半10ヶ月(!)は「きのう何食べた?」の単行本が1冊程度出るだけだろう。いい機会なのでひと休みしていただきたいが、一読者としては少しさみしい。

 来年あたりがつんと新連載がはじまると信じています。

 

 

 


*1:聞いた時点ですでに年末のコミケはないことは判明している。

*2:「モーニング」第4週発売号で月イチ連載なので、月末は定期的な原稿作業がないのは推測できるため、冬コミ近辺は「あいている」状態と思われる、とも言えるが……。

*3:残念ながらこの時のコミケでは新刊は出ず、以降サークル活動休止の時期に入る。「フラワー・オブ・ライフ」最終回と聞いた時は知らなかったけれど、「モーニング」2007年12号(2月発売(推定))から「きのう何食べた?」が開始されるので、2006年末から年明けにかけてはその準備もあったはず。

*4:BLが少ないのは「主」ではないと思っているからではなく、同人誌再録の単行本があり、どの時点を「最終回」とするかとりづらいからです。それでも収録された範囲での最終話というのはあるけれど、同人誌初出の場合「コミケと連載のスケジュール」というテーマからはずれるため強いて入れる必要がないと判断したものです。

日曜恐怖シリーズ「呪われた大時計 ネジの叫び」(ネタバレあり)

 フジテレビ系・日曜恐怖シリーズ「呪われた大時計 ネジの叫び」の台本を入手。某氏よりお声がけいただき、ひきとりました。使用台本でコンディションいまいちながら、書き込みも興味深く。ありがとうございます。コンディションのいいもの、他の人の使用台本もあったらほしいです。

 単発54分の番組ということで内容は簡素。番組概要から舞台が日本であることは知っていました。原作の影も形もないのではと思っていましたが、台本を読んだ範囲では、あらすじとしてはほぼそのままでした。

 もちろん、けっこう重要な設定変更があったり、オリキャラがいたり、大時計が存在感を増していたりといろいろと違います。しかし、元はそんなに話を詰め込んでいない短編ですからある程度足されるのは仕方ないことかと。そういう意味で恐れていたほどではなかったです。

 ただ、このワクの予算やキャスティングのイメージが貧困なので、実際に画面を見たらどう思うかはわかりません。*1

 

 同シリーズの「お雛様の亡霊」(原作「ひいなの埋葬」)は近年CSで放映されたことがあるようなのでまだ希望がありますが、こちらは放映されたという話、メディア化したという話は聞こえてきません。もう見ることはできないのでしょうか。

 

 


*1:そもそも風吹ジュンさんが陰気な令嬢というのがイメージできない。

松本かつぢ「?(なぞ)のクローバー」(追記2あり)

 松本かつぢ「?(なぞ)のクローバー」はどうしたら読めるのか?と定期的に話題になるのでまとめておきます。
※末尾に追記あるのでみてね。

 

 結論から言うと「紡」vol.10(実業之日本社)に再録されています。
 

紡 : 物語にふるえる季刊小説誌 (ブルーガイドグラフィック)│書誌詳細│国立国会図書館オンライン
https://id.ndl.go.jp/bib/000011051230

 

紡 vol.10 (ブルーガイド・グラフィック)

紡 vol.10 (ブルーガイド・グラフィック)

  • 発売日: 2013/11/05
  • メディア: ムック
 

 

 Amazonに出品ありますが、今えらい値段ですね……(1年くらい前に話題になった時に見た際はほぼ定価だったのですが)。
 常にこの値段ではないと思いますし、図書館にあるところもあると思いますので、興味ある方は御自身にあった方法で読んでみてください。

 ただし、この雑誌A5版です。初出の大きさの約半分(正確には半分以下)なので、サイズ感については脳内で補って読んでください。

 

 これは、弥生美術館の展示「ニッポンの少女まんがの元祖だヨ! 松本かつぢ展」(2013年10月3日~12月24日)の開催のタイミングで企画されたもので、夏目房之介さんの解説もついています。

 

弥生美術館

http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/

  

 夏目さんの当時の記事。

季刊誌「紡」に『?のクローバー』復刻:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ
https://blogs.itmedia.co.jp/natsume/2013/11/post-c3cb.html

 

 「少女マンガはどこからきたの?」展でのケース写真。

https://twitter.com/yone_lib/status/1368041144316231682

 

https://twitter.com/mtblanc_a/status/1334743987068923906

  

 左にある「くるくるクルミちゃん」がA5判。写真だとちょっと大きいだけに見えますが、実物を見ると「「?(ナゾ)のクローバー」大きいなー」と思います。

 「少女マンガはどこからきたの?」展は米沢嘉博記念図書館で開催(2020年12月4日~2021年3月8日)。ウェブ展あり。
https://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/exh-syoudoko.html

 

 余談。

 いつも「紡」という誌名を忘れてしまって、話題になると「じゃあ検索しよう」となるのですが、「かつぢ」も「?」も表記ユレがはげしくて、思うようにヒットしないのです。

  健忘しがちな私のメモという側面もありますが、今度から自ブログ検索ですませるために書いたという側面もあります。

 

追記

https://twitter.com/katsudiworld/status/1368126020188971013

 12日再開の松本かつぢ資料館にてコピーで読めるとのことです。
 

公式サイト

https://katsudi.com/

公式ツイッター

https://twitter.com/katsudiworld

 

 

追記2

 当時の本誌(実際にこのふろくのついたものではないです)とこちらのふろくサイズを測っていただいたのの結果です。

https://twitter.com/yamatomo413/status/1388700421640785925

 

 224mm×303mmですとどの規格サイズでもなく、菊判八切より1cmほど小さいです。半端なんですけど、本誌も菊判より1cm程度小さい規格外サイズなので何らかの規則性がありそうです(わかる人はわかるのかもですが、こちらの知識が足りていないのだと思います)。

 

 

 

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さよなら国会図書館六階食堂 突発ペーパー

 「さよなら国会図書館六階食堂 突発ペーパー」を出しました。このペーパーは、2020年10月20日の食堂の営業終了*1をきっかけとして、国会図書館六階食堂に思い出を持つ有志が企画・執筆したものです。情報をこちらにまとめます。
 

*1:※ 東京本館6階食堂の営業終了について https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2020/201014_01.html 参照。

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同人誌「ラヴリ」関連情報まとめ



「ラヴリ」の成り立ち

 坂田靖子さんがやっていたサークルが前身。メンバーの商業作品、映画、文学等に元ネタがある作品も掲載されているが、基本はオリジナル作品掲載の同人誌。二次創作サークルではない。「二次創作サークル」は誤だが、「パロディが掲載されていない」も誤。
 「ぱふ」坂田靖子特集号に会の成り立ちが紹介されている。*1

 

→「ぱふ」(雑草社)62号1982年2月号(特集 坂田靖子

 

「ラヴリ」とは

 肉筆、青ヤキ、オフセットがある。関連発行物多数。haneusagiさんのサイトによくまとまっています。「同人誌」のページが複数あって大変かもしれませんが、この記事が書いたことはこちらを見ればわかるわかることばかりなので、情報を求めている人は読んでみてください。

 

→「坂田靖子データベース」の「同人誌」の項目を参照

ウェブサイト「坂田靖子データベース」(haneusagiさん)
http://haneusagi.la.coocan.jp/sakata/index.html

 

 肉筆版は展示されたことも。コミティア58内「「兄弟仁義」とその時代展」にて、立ち読みコーナーというかたちで公開されたことも。
https://twitter.com/anayuko/status/705737644483842049

  「ラヴリ」は大手サークルだったので、オフセット版はそれなりの数あるはず。
 特に末期の号は近年まで在庫があった模様。
https://twitter.com/mtblanc_a/status/899834390968025088

  購読会員制を敷いており、連絡用のペーパーも存在する。

 

「ラヴリ」のまちがえやすいところ

 「代表」は坂田靖子さんではない坂田靖子さんが「代表」として記載された号はありません。また「代表」は交代があり、複数いらっしゃいます)。「~が中心のサークル(同人誌)」「~が中心になって創刊した同人誌」「~が代表的立場にあったサークル(同人誌)」あたりが無難と思います。42号以降は坂田さんの執筆も見られなくなります。
 「まんが同人会「ラヴリ」」「マンガ研究会「ラヴリ」」と、会の名称は変遷あり。当時は、まんがを描くサークルは「漫画研究会」(表記はいろいろ)と称することが多い。*2

 

→「坂田靖子データベース」の「同人誌」の項目を参照

ウェブサイト「坂田靖子データベース」(haneusagiさん)
http://haneusagi.la.coocan.jp/sakata/index.html

 

「ラヴリ」と「らっぽり」

 メンバーは重なっていますが、別のサークル。
 「らっぽり」は波津彬子さん主宰。

 

→「坂田靖子データベース」の「同人誌」の項目を参照

ウェブサイト「坂田靖子データベース」(haneusagiさん)
http://haneusagi.la.coocan.jp/sakata/index.html

 

「ラヴリ」を読みたい

米沢嘉博記念図書館に一部所蔵あり

米沢嘉博記念図書館TOP
https://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/

 コレクターが持っているのはもちろん、元購読会員という方は多いので探してみてください。

 

やおい」の初出について知りたい

 同人誌「らっぽり やおい特集号」が最初に印刷された使用例。

 

「らっぽり やおい特集号」(らっぽり、1979)
「小説JUNE」129号2001年3月号マガジン・マガジン)掲載記事
ティアズマガジン」vol.58掲載「こぼれ話2「やおい」の語源」(コミティア、2001)*3

https://www.comitia.co.jp/
「マンガ研究」vol.19ゆまに書房、2013)掲載「第12回大会シンポジウム マンガと同人誌」報告(波津彬子さん登壇)

 http://www.yumani.co.jp/np/isbn/9784843341957
『総特集 坂田靖子 ふしぎの国のマンガ描き』(河出書房、2016)掲載「資料再録:「坂田靖子と同人誌」“「兄弟仁義とその時代」坂田靖子 波津彬子”より」
ティアズマガジン」掲載の対談を再編集したものが掲載されています。*4

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309276953/

 

 「らっぽり」の時点で男性同士の色気のあるものとして扱われており、「この時点で二次創作のみをさす言葉ではない」*5は正しいが、「ヤマなしイミなしオチなしの言葉通り(エロの有無は関係ない)(構成についてのみさす)」は正しくない。名称が漫画作品「夜追」から来ているのはそのとおり。*6

 

「らっぽり やおい特集号」を読みたい

 「らっぽり やおい特集号」は、「小説JUNE」129号2001年3月号(マガジン・マガジン)にてほぼ完本収録されている(裏表紙は収録されていない)。解説記事あり。
 国会図書館に所蔵がある。

 

国立国会図書館―National Diet Library
https://www.ndl.go.jp/

 

この辺の同人誌、ややこしいんですが?

 ……と思って作成した図があります。弊ブログで恐縮ですが紹介します。

f:id:mtblanc:20180521190423j:plain

 なんでこの図を作ったかは下記記事のトークイベントで頭がこんがらがってきたためです。

 

→備忘録(白峰彩子)

竹宮惠子監修 原画´(ダッシュ)展示シリーズ 「幻想と日常の間 ?西谷祥子・おおやちき・波津彬子」関連イベント(2018年5月21日)
http://mtblanc.hatenablog.com/entry/20180521/p1

 

この記事に出てきたURLまとめ

ウェブサイト「坂田靖子データベース」(haneusagiさん)
http://haneusagi.la.coocan.jp/sakata/index.html

備忘録(白峰彩子)

竹宮惠子監修 原画´(ダッシュ)展示シリーズ 「幻想と日常の間  西谷祥子・おおやちき・波津彬子」関連イベント (2018年5月21日)
http://mtblanc.hatenablog.com/entry/20180521/p1

 米沢嘉博記念図書館TOP
https://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/

国立国会図書館―National Diet Library
https://www.ndl.go.jp/

 

この記事に出てきた雑誌・本のまとめ

「ぱふ」(雑草社)62号1982年2月号(特集 坂田靖子

「小説JUNE」129号2001年3月号(マガジン・マガジン

ティアズマガジン」vol.58(コミティア、2001)*7
「マンガ研究」vol.19(ゆまに書房、2013)掲載「第12回大会シンポジウム マンガと同人誌」報告記事

http://www.yumani.co.jp/np/isbn/9784843341957

 『総特集 坂田靖子 ふしぎの国のマンガ描き』(河出書房、2016)
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309276953/

 

坂田靖子 ふしぎの国のマンガ描き

坂田靖子 ふしぎの国のマンガ描き

  • 作者:坂田靖子
  • 発売日: 2016/02/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

この記事を書いたきっかけ

 2020年7月26日に行われた有斐閣『BLの教科書』の刊行記念イベントで話題が出たのがきっかけです。

BLの教科書

BLの教科書

  • 発売日: 2020/07/20
  • メディア: 単行本
 

 
 このようにコメント。

https://twitter.com/mtblanc_a/status/1287241133223849984

  「何度もしてるけど」と書いたけど、自分の発言を検索したら書いてはいなかったから。口頭ベースでしか話してこなかったなーと反省したため。

 この件、何度も出てくる話題ですが「すでに文献が確定している」「基本的なところは図書館で確認できる」という状態です。ここにひっかからず、より広い、また深い調査をされることを期待します。

 

 

 

更新

2020/08/17 『総特集 坂田靖子』の情報を追記。

 

 

 

*1:「ぱふ」全国まんが同人誌地図特集の号にも紹介があるような気がするけれど未確認。

*2:「らっぽり」は「らっぽり」なのか「RAPPORI」なのか問題というのもありますが、今回は省略。ひらがなで統一します。だいたいの文献は平仮名表記なんだけど、やおい特集号の表紙はアルファベット表記。らっぽりのロゴ的なものアルファベット表記。「RAPPORI らっぽり」のように両方併記の場合も(ふりがなと考えるべきか?)。

*3:こちらの記事のタイトル、号数はヤマダトモコさんの御教示による。

*4:現物掘り出せず未確認。haneusagiさんに御教示いただきました。

*5:やおい特集掲載の花郁作品はセルフパロディであり、「二次創作」の定義次第では範疇に入ってくる。この時点ですでに「オリジナルのみさす」も留保が必要。

*6:作家名が出ている記事と出ていない記事があります。御本人に確認の上、出されていないものもあります。

*7:「GARDEN GUIDE 11」にも記事があるはずですが、現物出てこないので出てきたら追記します。

『松苗あけみの少女まんが道』(ぶんか社) 2本目

 『松苗あけみの少女まんが道』(ぶんか社)について雑感等。

 https://www.bunkasha.co.jp/book/b512202.html 

 

 下記記事のつづきです。ちょっと確認しないと書けないもの、後から気づいたことなど。
 とりとめもないメモです。

http://mtblanc.hatenablog.com/entry/20200615/1592214105

 

 

  • 前記事訂正

 ツイッターでも前記事でも下記のように書きましたが。

 

https://twitter.com/mtblanc_a/status/1272400068876759040

 

 「スクランブル残党」の前に「スクランブル」があったとのことです。識者の方々に教えていただきました。作中、描かれていない部分のこととはいえ、調べもせず大変失礼いたしました。

 また、「まんだらけZENBU 75号」にこの辺のことが扱われているとのことです。興味のある方はあたってみてください。

 

https://twitter.com/mandarake_hon/status/1274187332069908480

 

 

  • 伏字について

 作中で固有名詞・人名等をアルファベットや他の言い方で表しているものがチラホラあります。

 

(1)個人的な交友範囲(家族、学生時代の交友範囲)
(2)会社
(3)編集者
(4)まんが家(+作品名)

 

 ……にだいたいわけられると思います。

 (1)は、一読者には知る手段はもなく、追及してもまんがファン的にあまり意味がないというか、というところだと思います。

 (2)は、「ぶ~け」を出している「S」、「S学館」「講D社」が該当。こちらは伏せてあっても読者は実名がわかると思います。出版社名を気にしないで読むタイプの人は実名を頭に浮かべることなく読み進めるかもしれませんが、それはそれで。

 (3)について。「ぶ~け」の編集長Sさんは、おくづけに名前がありますし(創刊号では似顔絵も!)、ちょっと検索すれば出てきます。それ以外の方も、当時、熱心な読者だったら割と推察できるのではないかと思います。
 私は表紙のデザイナーさんがわかりませんでした。製版はクレジットあるけれど、デザイナーさんはないのです。資料をつぶせば出てくるかもしれないけれど、本誌を普通に読んでいるだけではわからないです。

 (4)は伏字にされている以上、状況証拠しかありません。ヒントはあります。とはいえ、実名がわからないようなフェイクをいれたり、実際とかけ離れた描写がされている訳ではない(本格的に隠そうとされている訳ではなさそう)ので、「わかった人がネットで言うくらいはよいのではないか」と考えています。記事ではとりあげませんが、検索するとわかる伏字もあります。

 私がこの記事で書いたものは「推測」ですので、間違っている可能性がありますことを御承知いただいてお読みください(根拠は可能な範囲で書いてあります)。

 

 

  • アシスタント作品

 一条→S→Y という順番。

 一条さんは「こいきな奴ら ACT3 危険がいっぱい」と思われます(前記事参照)。

 p.43~44にかけて描いているSさん原稿は「真貴子 part2」(ささやななえ)と思われます(ebookjapan電子版97コマ目)。作品中の原稿では1コマ目、2コマ目、両方とも左右反転させた構図になっていますが、髪のカンジからしてほぼこれかと思います。

ebookjapan.yahoo.co.jp


 ただし、「真貴子 part2」は教室のシーンが複数あり、p.45「S先生の作品では教室が出てこなかった」には合致しません(とはいえ、教室のシーンでも机はほぼ描かれていない)。
 また、ささやななえ『遠くにありて…』(角川書店)に登場する仕事場に描かれた机、こたつの配置も同じ。

遠くにありて…

遠くにありて…

 

 

 アップ後にもらったサインに「1975.12(日付は読めない)」と書かれており、1976年3月号の原稿としては進行が早いような気がするけれど、年末進行だとこんなものでしょうか。

 

 Yさんは「メタモルフォシス伝」第2回(山岸凉子)と推察される。こちらも描いた砂漠が実際のコマと合致しませんが、「1976年」「学園もの」「砂漠」「菜の花」が合致する作品が他にあるとは思えないため。「新連載の1回め」(p.45)と書かれていますので、ちがう作品の可能性はゼロではありません。

  

メタモルフォシス伝 (山岸凉子スペシャルセレクション)
 

 

 

  • アシスト時期

こいきな奴ら ACT3 危険がいっぱい」(一条ゆかり
「りぼん」1976年2月号(1月3日発売)

 ↓

「真貴子 part2」(ささやななえ
「プリンセス」1976年3月号(2月6日発売(推定))

 ↓

 「メタモルフォシス伝」第2回(山岸凉子
花とゆめ」1976年11号6月5日号(5月20日発売(推定))

 

 という順番で登場(作家・作品名は推定)。


 SさんYさんのところに立て続けに入ったように描写されていますが、実際にはすこし間をおいて入ったものと思われます。p.46の友人が(スプリングコートではなさそうな)コートを着ていたりします。ここはSさんYさんのエピソードを1話としてまとめるために生じたフィクションと考えます。すでに指摘されているとおり、ある程度エピソードをまとめるため(と思われる)、時期は操作されている場合があります。

 

 

  • その他

 

・単行本『マジックラブ・チャイルド』

 p.84「なんと結局1回も重版かからず!!」とありますが、ネット検索によると少なくとも3刷まで存在します。ただし、重版がかかったのは「純情クレイジーフルーツ」開始後なので、その前の焦燥感の描写としては正しいといえます。

 

・部数

 『マジックラブ・チャイルド』、初版2.5万部、重版に必要な注文数が3千(p.84)。
 「ぶ~け」が「20万部くらい」(p.106)。しかも「20万部くらい」で「『ぶ~け』のような小さな雑誌」と書かれています。

 今となっては夢のような数字ですが、「りぼん」200万部、「別冊マーガレット」180万部の時代なので集英社内では地味な数字だったのだと思います。集英社の少女まんが雑誌は1980年代に最高部数を記録しているところが多い印象があります。

 この時点で「ぶ~け」は、創刊時の約半分の部数です。創刊号は多く刷るもので、創刊からしばらく減るのはよくあることではあります。とはいえ、部数をのばす雑誌もある訳で。それだけ期待されていた「ぶ~け」が、のびなかったことも「小さな雑誌」とみなされていた要因と思います。

 

・チャー坊 

 講D社漫画賞にノミネートの知らせを受けた時にかかえている猫さんです(p.115)。
 「ぶ~けせれくしょん」No.2によるとのがみチャン太さんの末裔とのこと。チャン太さんは長毛種ですので、どこかで短毛種が入っています。

 p.121以降お住まいの家と猫さんたちがどういう変遷をとげていったかはいくつかの単行本が発売されています。『猫と薔薇の日々』(ビーグリー)が一番長期間の話がまとまっていると思います。

 

猫と薔薇の日々

猫と薔薇の日々

 

 

猫もえ! (ぶんか社コミックス)

猫もえ! (ぶんか社コミックス)