研究会へ出席。今日のお題は「マンガと公共図書館」。
いろいろと誤解はあるかと思いますが。私のまとめはこんなん。
・まんがを図書館で収集する必要性
これは、すでに民間でできるところがないということ。系統だててまんがを読もうとした時どこへ行けばよいのか。マニアはだいたいどこへ行けば何が読めるか知っているけれど、それは一般的な門戸とは言えない。
現代マンガ図書館がそれに近い施設だけれども、残念ながらここもいつまで現状を維持できるのかという保証はないし。
・図書館の役割
図書館というのは、国、都道府県、市町村、別枠で専門図書館とあり、それぞれの役割がある。
この図書館群の中で、まんがを日本の文化(っつーとなんかかっこよくなりすぎるし、大上段で好きではないけど)として継承させていくためにどうすればよいのか。モノを揃えること、アドバイスできる人材を窓口に置くことの両方が必要。ハードだけでもソフトだけでもダメ。
それに附隨して、収集と保存と普及の問題も。普及というのは貸出しと閲覧。保存のことを考えたら、貸出しはもちろん閲覧もできない訳で、それのバランスをどうとっていくのか。
と、いうような内容でした(たぶん)。
私の守備範囲と性質の場合、図書館には期待していることはほとんどないです。とはいえ、あるものは利用しますので、できるかぎりなんでも入れてほしいというのはあります。
今後の動きを見守りたいです。・・・・・・と、まとめたいところですが、そもそも図書館の維持ですら危機にあり、また、コレクションはどんどん散逸、まんがの廃棄も進んでおり、あまり悠長なことは言ってられないというところ。コレクションの散逸については具体的な例は存じ上げませんが、「この目録は某コレクションからのがほとんど」なんてウワサは耳に入ってきます。戦前戦後にかけて築かれたものがどんどん消えていっているのが現状でしょう。
この辺になると古書市場と図書館の問題としてまんが以外の分野でも言えることなんですが。
コレクター本人もしくは家族にとって、寄贈するメリットというのはあまりないというのも改善されたらなー、と。お金にならないうえに付属品が捨てられたり、へんなシールを貼られたハンコを押されたりしてしまう。大事に守ってきた本をもっていかれた上に傷ものにされてしまうのです。だったら買った価格にほど遠くても市場に出して小銭をもらったほうがいいと思うのは当然でしょう。
べつに買い上げろっていうんじゃなくて、税金の優遇(相続税の納期をのばすとか冊数に応じてある期間の税率を下げるとか)くらいできそうな気がするのですが。
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ちゃんとしたまとめはobaさんの「読書日記」の記事にありますので、こちらをご参照ください。