大阪府立国際児童文学館存続運動について

 お知らせというカテゴリにしましたが、お願いのようなものです。
 みなさまご存知のとおり、新大阪府知事の方針により府立のハコモノの廃止の検討がはじまっています。大阪府立国際児童文学館もその対象施設の1つとなっています。

 児文がどういう施設なのかというのはサイトの「国際児童文学館について」というページをご覧ください。児童文学というより、児童文化をまるごと保存して、研究して、発展させるための施設であることがおわかりいただけるかと思います。

 すでに、宮本大人のミヤモメモでとりあげられているとおり署名運動がはじまっています。
 ご賛同いただけます方は、署名&知事へのメールをお願いいたします。

●署名の方法(4月10日まで)
1.児童文学館に備え付けられている署名用紙に記入
2.ひこ・田中さんのサイト 児童文学批評より署名用紙をダウンロード→「大阪国際児童文学館を育てる会」事務局へ郵送

●知事へのメール
 大阪府庁ホームページ→ようこそ知事室へ→知事への提言 で送付できます。
 http://www.pref.osaka.jp/j_message/teigen/tijifmt.html
 「大阪府立国際児童文学館を現状のままで存続してほしい」という内容は必須で、他にも来館時の印象や、専門性が失われることのデメリットを書いていただければよいのではないかと。
 ひこ・田中さんの「大阪国際児童文学館存続のためのお願い。」を参照していただけますと幸いです。


 私は少女まんがを趣味としている一個人にすぎません。協調性も社交性もなく誰かと群れるような運動に加担するのはだいきらい(というか、できません)。そんな私でも児文は大阪になければならないと思ってこれを書きました。どうしてこのエントリを立てたのかを書かせていただきます。おおまかな理由はミヤモメモに書かれていますので私なりに思っていることのみ2点のみ簡単に。
 第1に大阪はまぎれもなく児童文学研究の拠点だからです。だからこそ大阪になくてはならないのです。日本で唯一の児童文学科を擁する梅花女子大学がありますし、日本児童文学学会、絵本学会といった学会事務局も(梅花女子大学内に)あります。
 第2に児文は大阪の文化を保存する場所だからです。東京と大阪にはかつて紙芝居の絵元があつまっていました。児文には大阪の街頭紙芝居がたくさん保存されています(もちろん活用もされています)。

 蔵書の多くは寄贈されたものです。いらないから放出された本ではありません。多くのこどもたちに良い本を知ってもらいたい、研究の役に立ててほしいと思ってこれだけの蔵書が築き上げられたのです。貴重なものも多く含む本が寄贈された意味をもっと大切に考えていただきたいです。