MANGA・シェイクスピア

Romeo and Juliet (Manga Shakespeare)
Hamlet (Manga Shakespeare)


 「MANGA・シェイクスピアに見る文化の移動と変容」という講演会を聞いてまいりました。まずは概要をコピペ。

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MANGA・シェイクスピアに見る文化の移動と変容 

以下のように講演会を開催します。どうぞふるってご参加ください。

日時:2007年7月8日(日)13:00−18:00
場所:筑波大学 東京キャンパス 大塚地区 第一会議室
〒112-0012 東京都文京区大塚3-29-1  丸の内線茗荷谷(みょうがだに)駅下車 徒歩2分程度

【スケジュール】
13:00−14:00 エマ・ヘイリー(マンガ・シェイクスピア企画、編集者)
14:00−15:00 ソニア・レオン(マンガ・シェイクスピアロミオとジュリエットイラストレーター)
15:00−16:00 エマ・ヴィーセッリ(マンガ・シェイクスピアハムレットイラストレーター)
                     『シェイクスピアをMANGAにする』
16:00−17:00 大城房美 (筑紫女学園准教授)『マンガにおける西洋と日本の表象』
17:00−17:30 藤本由香里(編集者・評論家)『性を超えるシェイクスピア
17:30−18:00 ヤマダトモコ川崎市民ミュージアム漫画担当)『少女マンガの中のシェイクスピア


【趣旨】
 1990年代半ば以降、マンガやアニメといった日本のサブカルチャーが、日本文化の一つとして海外で高い評価を受けるようになったことはすでに周知のことである。OTAKUが英語となり、日本のマンガが翻訳出版されると同時に、今や日本のマンガのスタイルに倣ったMANGAが数多く発表されて人気を博してもいる。あるいは、海外の大学においてアニメやマンガを研究対象として取り上げる研究者が増え、それらを対象にした講義が数多く開かれ、学位論文も多く書かれている。いまやマンガは国境を越えて流通する文化資本の一つなのである。そしてマンガと同様に、あるいはそれ以上に、古くから広く国境を越えて海外に翻訳・翻案されて流通し、数多くの研究が行われているもう一つの文化資本の典型としてシェイクスピアが挙げられるだろう。21世紀において、さまざまなメディアを通してグローバルに移動と変容を繰り返す文化資本の例としてMANGA Shakespeareを取り上げる。
本講演会は、現在イギリスで活躍するマンガ作家とその編集者、および日本におけるマンガ研究の第一人者を招き、
(1)マンガがイギリスでどのように受け取られているか、
(2)シェイクスピアをマンガで描くことの意義
(3)マンガを通しての日本のイメージはどのようなものか
など、さまざまなトピックについて話していただく予定である。日本的なマンガとイギリスを代表するシェイクスピアとの出会いとそれにともなう変容について作品制作者・研究者の立場から話を伺い、主に日本とイギリスの文化的対立・交渉・同化といった事柄について具体的に考える機会を提供する。

使用言語:英語
逐語通訳あり

本講演会は、科学研究費補助金研究「アジア(含オーストラリア)における英米文学の受容・変容(19世紀―21世紀)」
(研究代表者:荒木正純、課題番号:17320054)による講演会である。

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エマ・ヘイリーさん

・企画意図
・イギリスの絵ときモノの歴史、風刺画、コミックの歴史について簡単に
・脚本について

エマ・ヴィーセッリさん

・どうしてSFにしたのか
・キャラ設定について
・使用しているソフトはコミックスタジオ(イギリスではマンガスタジオというそうです)

ソニア・レオンさん

・舞台(現代日本)、キャラ設定、着せた服について
・好きなバンド

質疑

・萌えは?という諮問に対してソニアさんは大きくうなづいており、他のふたりはきょとんとしてました。そしたらソニアさんが萌えの説明を英語ではじめましたですよ。イギリス人に萌えの説明を受ける日が来るとは。
・それぞれの好きなまんがについて

大城さん

 発表は英語で行われ、簡単なものだという理由により通訳がなかったので私はだいたいの意味がわかりませんでした。少女まんがに「西洋」がどう導入されたかということのようです。

藤本さん

 少女まんがの中の性別越境(ほとんどが異性装)について述べ、それはシェイクスピアにも現れているものであることとからめてまとめておられました。少女まんがの劇中劇というとなぜか「ロミオとジュリエット」が多いという話なども。

ヤマダさん

・少女まんがの市場と特徴
池田理代子「オセロ」、「キャンディキャンディ」の仮装用のドレスなど。少女まんがに現れるシェイクスピアについて。