ひさびさペス話題

 本日で消えてしまうETさんのサイト*1「マンガ研究のたまご」を読んでいて思い出したのですが。

 2010年11月26日金曜日 No.48 W連載
   http://web.me.com/xplusy/MangaEgg/Blog/entries/2010/11/26_Two_in_One.html

 消えてしまうサイトなので失礼して長めの引用をさせていただきます。

山田えいじさんといえば「ペスよおをふれ」(57/8〜59/12)があまりにも有名ですが、58年には田山たもつ名義で「まり姫かがみ」という時代物も同時連載しました。絵やスタイルは全く同じですし、名義も編集部がテキトーにつけたかのような感じですね。レターの宛先は編集部気付になっています。同じ年には山田はるき名義で短編も描いています。こうしたことは「児童文学大事典」にもペスの復刻版にも書かれていません。

 今、出てこないので確認できないのですが『完全復刻版 ペスよおをふれ」の略歴*2には載っていたと思います。「児童文学大事典」は未確認。山田えいじ=田山たもつは自明のものとして認識しており、当時書いた記事 http://d.hatena.ne.jp/mtblanc/20061229 にも「まり姫かがみ」を特に説明なく山田作品として入れました。

 掲載されたものとはちがうかもしれませんが、私の出した原稿は以下です。

・山田えいじ略歴
1921年7月21日、広島県安芸郡に生まれる。尋常小学校卒後『芸備日々新聞』入社し、挿絵等を描く。画家修業を経て徴用。戦艦大和の乗組員だった。戦後は中国新聞社各紙、『譚海』などに執筆、紙芝居も描く。57年ころより漫画を描きはじめ、『なかよし』にて「ペスよおをふれ」「まり姫かがみ」などの代表作を描く。主な作品に「残月笛之助」「地球王タケル」「宮本武蔵」「ペペも悲しいか」「草原のメダル」「ばら少年」など。70年ころから『土曜漫画』な どの成年誌で執筆。日本画の雅号・広保をはじめとして別名を多数使用。
86年ころより、秩父の民話をテーマに絵を描く。「ちちぶ巡礼と民話のやかた」に作品展示コーナー開設。呉市海事歴史科学館に作品所蔵あり。
2006年9月1日死去。

 「まり姫かがみ」は代表作として入れました。
 山田えいじさんは、別名がたいへんたくさんあります。なので、紙幅を鑑み、別名義について詳述しませんでした。多すぎて調査がおっついてないからでもあるんですが。もっと字数があったのなら、戦前の経歴を入れたと思います。

 この略歴は「どうして「ママ一番星よ」が入ってないの?」のほうがイタい内容になっています。*3



*1:「月刊マンガ研究」http://web.me.com/xplusy/MangaPaper/Me.html 「マンガ研究のせぼね」http://web.me.com/xplusy/MangaBone/Welcome.html 「週刊マンガ研究の卵」http://web.me.com/xplusy/MangaEgg/Welcome.html 3つとも労作。

*2:はずかしながらワタクシが書いています。

*3:ペスの後の少女誌の仕事としててんびんにかけた結果、私が「りぼん」贔屓なので偏向的選択として「ペペも悲しいか」を選んだから。