- 作者: よしながふみ
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2007/10/04
- メディア: 単行本
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『よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり』(太田出版)が発売されたので、リストを更新しました。
内容は以下のとおり。
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第1章 やまだないと×福田里香 「私たちの大好きな少女マンガ」
第2章 三浦しをん その1 「フェミニズムはやっぱり関係なくないのよ」
第3章 こだか和麻 「ボーイズラブじゃないと描けないこと」
第4章 三浦しをん その2 「やおいは男同士でなくてもいい」
第5章 羽海野チカ 「メディア化するということ」
第6章 志村貴子 「表現は選択できない」
第7章 萩尾望都 「マンガ=24年組というくらい…」
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語りおろし部分と対談後の所感部分はまじめに、他はざっと目をとおしました。主観的な紹介。
第1章は「フリースタイル」掲載のもの。少女まんがについてがっつり語っておられます。
第2章は「小説ウィングス」掲載。やおいについて。フェミニズムについておそらく最初の言及。
第3章は語りおろし。BLについて。BLが市場として成立する初期を経験している先輩に対する敬意にあふれています。よしながさんの発言は少なく、こだかさんインタビューみたいなもの。少年誌の時代の話が興味深かったです。
第4章はF掲載。「小説ウィングス」の対談をふまえた内容。前回の自分の発言がどういうものだったのかをふりかえるよしながさん。
第5章は「メロディ」掲載。これは雑誌で読んだ時も思ったけれど、ふたりのなれそめ→お見合い、でクるラブい雰囲気にあてられました。「男同士でなくてもやおい」っていうのはわりとある部分ではすんなり共有されていることだと思います。びっくりする人もいたようでしたが。
第6章は語りおろし。お互いにファンであるということで、まんが家同士の会話というカンジ。対談後の所感が熱烈です。p.232の取材で指摘されたことっていうのは、絶対読んだ記憶があります。どの記事だったかしら。
第7章は語りおろし。こちらは萩尾作品のひみつに迫る内容。よしながさんの読み、萩尾センセのお答えすべて興味深いものでした。