Otome continue

 「Otome continue」vol.6が発売になりました。

 目当てはもちろん山岸先生の対談です。内容は大満足。企画を通して掲載してくださった編集さんに感謝します。いいものを読ませてくださってありがとうございました。

 つらつらといろんなことを思い出しました。

その1
 P.116の下段で言及されている最初にささやさんのお手伝いされた作品は、ずいぶん前に調査したけど不明だったこと。
 ここでは北海道に帰った時に知り合ったとあります。「りぼんコミック」掲載のコメント欄によるとこのころ「1969年末1970年始頃」「1970年9月」に帰省されたようです。「かわいそうなママ」入手直後に帰省されているので、1970年9月の次が1971年4月頃かも。山岸先生はデビュー後と書かれていますが、ささやさんはデビュー前の可能性もあり(手伝ったのは投稿原稿かもしれない)。いや、別に帰省回数なんてどうでもいいんですが。
 お手伝いされた作品(←脱線したけど、これが本来知りたいこと)は、結局わからず。勝手に「りぼんコミック」1970年8月号掲載の「フェリシア」があやしいとにらんでいるのだけど。情報をお持ちの方はぜひ教えてください。

その2
 萩尾さんが手伝った扉絵も不明*1
 パッと思い浮かんだのは「りぼん」1973年1月号掲載分のカラーページなのだけど、これって河が描かれていないのです(完全版P.194〜196)。つうか、そもそもパリの絵なんでネヴァ河が描かれるはずはないという。
 「扉」ではなく「表紙」で考えてみると「アラベスク」連載中に「りぼん」の表紙は2回くらいしているはずですが、いずれも河の絵ではないです(現在1回分しか確認できてないので断言できないです)。
 まったく別の回かと思って完全版で確認してみましたが、そもそも扉に建物が描かれていることがほぼないです。どれのことなのかますますわからなくなりました。
 となると「単に私の確認ミス」「扉ではない部分のことを話している」「ネヴァ河がまちがい」のどれかではないかと思います。

 対談中6ヶ所ほど気になるところがありました。重箱隅なのでたたみます。


(1)
 「春には青い芽が」の表記、文中では以下のとおり。

「春には青い芽が…」(P.118上段)
「春には青い芽が……」(P.118下段)
「春には青い芽が」(P.128 山岸パート下段)

 どれかに統一していただきたいところです。

 ウチであがっているリストは、「春には青い芽が…」表記ですが、お断りしてあるとおり現物にあたってません。当時は所蔵館がなかったので、前号掲載の予告からとっています。

 んで、調べてみました。私の表記がまちがっていました。調査の結果は下記のとおり。

・「りぼんコミック」1970年3月号掲載予告カット
表記→ 春には青い芽が…

・「りぼんコミック」1970年4月号表紙
表記→ 春には青い芽が

・「りぼんコミック」1970年4月号掲載扉頁
表記→ 春には青い芽が

・「りぼんコミック」1970年4月号掲載本文上部欄外
表記→ 春には青い芽が

・「りぼんコミック」1970年4月号目次
表記→ 春には青い芽が

・RMCおよびHC『ラグリマ』目次
RMC発行=1971年3月10日
表記→ 春には青い芽が!!

・RMCおよびHC『ラグリマ』収録扉
表記→ 春には青い芽が

 と、いうことでまとめると「春には青い芽が」という表記が正しいようです。
 ウチのリストはそのうち手を入れますです。すみませーん。

(2)
 気になるところというか単純ミスと思われるところ。
 P.118・2段目「ハロー・エブリボディ」は「ハロー!エブリボディ」が正しいです。

(3)
 こちらも単純ミスと思われるところ。
 P.127下段のささやさんの改名が「1969年」となっているけれど、「1996年」のまちがいと思われます。

(4)
 P.129山岸パート上段の「あやかしの館」の紹介が「エッセイ」となっているところ。通常の分類ではストーリーものになるかと思います。

(5)
 P.129萩尾パート。「あぶな坂HOTEL」や菱川さんが読みきりのようにみえる。「〜」をつける等の記号が必要では?

(6)
 P.129山岸パート上段。単純ミスと思われるところ。「山岸凉子と初対談!」になっている。「萩尾望都と初対談!」の誤と思われる。

*1:人物を描いた回があり、こないだから確認しようとしているのだけど記憶の絵が見つからず……。