同人誌「ラヴリ」関連情報まとめ



「ラヴリ」の成り立ち

 坂田靖子さんがやっていたサークルが前身。メンバーの商業作品、映画、文学等に元ネタがある作品も掲載されているが、基本はオリジナル作品掲載の同人誌。二次創作サークルではない。「二次創作サークル」は誤だが、「パロディが掲載されていない」も誤。
 「ぱふ」坂田靖子特集号に会の成り立ちが紹介されている。*1

 

→「ぱふ」(雑草社)62号1982年2月号(特集 坂田靖子

 

「ラヴリ」とは

 肉筆、青ヤキ、オフセットがある。関連発行物多数。haneusagiさんのサイトによくまとまっています。「同人誌」のページが複数あって大変かもしれませんが、この記事が書いたことはこちらを見ればわかるわかることばかりなので、情報を求めている人は読んでみてください。

 

→「坂田靖子データベース」の「同人誌」の項目を参照

ウェブサイト「坂田靖子データベース」(haneusagiさん)
http://haneusagi.la.coocan.jp/sakata/index.html

 

 肉筆版は展示されたことも。コミティア58内「「兄弟仁義」とその時代展」にて、立ち読みコーナーというかたちで公開されたことも。
https://twitter.com/anayuko/status/705737644483842049

  「ラヴリ」は大手サークルだったので、オフセット版はそれなりの数あるはず。
 特に末期の号は近年まで在庫があった模様。
https://twitter.com/mtblanc_a/status/899834390968025088

  購読会員制を敷いており、連絡用のペーパーも存在する。

 

「ラヴリ」のまちがえやすいところ

 「代表」は坂田靖子さんではない坂田靖子さんが「代表」として記載された号はありません。また「代表」は交代があり、複数いらっしゃいます)。「~が中心のサークル(同人誌)」「~が中心になって創刊した同人誌」「~が代表的立場にあったサークル(同人誌)」あたりが無難と思います。42号以降は坂田さんの執筆も見られなくなります。
 「まんが同人会「ラヴリ」」「マンガ研究会「ラヴリ」」と、会の名称は変遷あり。当時は、まんがを描くサークルは「漫画研究会」(表記はいろいろ)と称することが多い。*2

 

→「坂田靖子データベース」の「同人誌」の項目を参照

ウェブサイト「坂田靖子データベース」(haneusagiさん)
http://haneusagi.la.coocan.jp/sakata/index.html

 

「ラヴリ」と「らっぽり」

 メンバーは重なっていますが、別のサークル。
 「らっぽり」は波津彬子さん主宰。

 

→「坂田靖子データベース」の「同人誌」の項目を参照

ウェブサイト「坂田靖子データベース」(haneusagiさん)
http://haneusagi.la.coocan.jp/sakata/index.html

 

「ラヴリ」を読みたい

米沢嘉博記念図書館に一部所蔵あり

米沢嘉博記念図書館TOP
https://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/

 コレクターが持っているのはもちろん、元購読会員という方は多いので探してみてください。

 

やおい」の初出について知りたい

 同人誌「らっぽり やおい特集号」が最初に印刷された使用例。

 

「らっぽり やおい特集号」(らっぽり、1979)
「小説JUNE」129号2001年3月号マガジン・マガジン)掲載記事
ティアズマガジン」vol.58掲載「こぼれ話2「やおい」の語源」(コミティア、2001)*3

https://www.comitia.co.jp/
「マンガ研究」vol.19ゆまに書房、2013)掲載「第12回大会シンポジウム マンガと同人誌」報告(波津彬子さん登壇)

 http://www.yumani.co.jp/np/isbn/9784843341957

 

 「らっぽり」の時点で男性同士の色気のあるものとして扱われており、「この時点で二次創作のみをさす言葉ではない」*4は正しいが、「ヤマなしイミなしオチなしの言葉通り(エロの有無は関係ない)(構成についてのみさす)」は正しくない。名称が漫画作品「夜追」から来ているのはそのとおり。*5

 

「らっぽり やおい特集号」を読みたい

 「らっぽり やおい特集号」は、「小説JUNE」129号2001年3月号(マガジン・マガジン)にてほぼ完本収録されている(裏表紙は収録されていない)。解説記事あり。
 国会図書館に所蔵がある。

 

国立国会図書館―National Diet Library
https://www.ndl.go.jp/

 

この辺の同人誌、ややこしいんですが?

 ……と思って作成した図があります。弊ブログで恐縮ですが紹介します。

f:id:mtblanc:20180521190423j:plain

 なんでこの図を作ったかは下記記事のトークイベントで頭がこんがらがってきたためです。

 

→備忘録(白峰彩子)

竹宮惠子監修 原画´(ダッシュ)展示シリーズ 「幻想と日常の間 ?西谷祥子・おおやちき・波津彬子」関連イベント(2018年5月21日)
http://mtblanc.hatenablog.com/entry/20180521/p1

 

この記事に出てきたURLまとめ

ウェブサイト「坂田靖子データベース」(haneusagiさん)
http://haneusagi.la.coocan.jp/sakata/index.html

備忘録(白峰彩子)

竹宮惠子監修 原画´(ダッシュ)展示シリーズ 「幻想と日常の間  西谷祥子・おおやちき・波津彬子」関連イベント (2018年5月21日)
http://mtblanc.hatenablog.com/entry/20180521/p1

 米沢嘉博記念図書館TOP
https://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/

国立国会図書館―National Diet Library
https://www.ndl.go.jp/

 

この記事に出てきた雑誌・本のまとめ

「ぱふ」(雑草社)62号1982年2月号(特集 坂田靖子

「小説JUNE」129号2001年3月号(マガジン・マガジン

ティアズマガジン」vol.58(コミティア、2001)*6
「マンガ研究」vol.19(ゆまに書房、2013)掲載「第12回大会シンポジウム マンガと同人誌」報告記事

http://www.yumani.co.jp/np/isbn/9784843341957

 

 

 

この記事を書いたきっかけ

 2020年7月26日に行われた有斐閣『BLの教科書』の刊行記念イベントで話題が出たのがきっかけです。

BLの教科書

BLの教科書

  • 発売日: 2020/07/20
  • メディア: 単行本
 

 
 このようにコメント。

https://twitter.com/mtblanc_a/status/1287241133223849984

  「何度もしてるけど」と書いたけど、自分の発言を検索したら書いてはいなかったから。口頭ベースでしか話してこなかったなーと反省したため。

 この件、何度も出てくる話題ですが「すでに文献が確定している」「基本的なところは図書館で確認できる」という状態です。ここにひっかからず、より広い、また深い調査をされることを期待します。

 

 

 

 

*1:「ぱふ」全国まんが同人誌地図特集の号にも紹介があるような気がするけれど未確認。

*2:「らっぽり」は「らっぽり」なのか「RAPPORI」なのか問題というのもありますが、今回は省略。ひらがなで統一します。だいたいの文献は平仮名表記なんだけど、やおい特集号の表紙はアルファベット表記。らっぽりのロゴ的なものアルファベット表記。「RAPPORI らっぽり」のように両方併記の場合も(ふりがなと考えるべきか?)。

*3:こちらの記事のタイトル、号数はヤマダトモコさんの御教示による。

*4:やおい特集掲載の花郁作品はセルフパロディであり、「二次創作」の定義次第では範疇に入ってくる。この時点ですでに「オリジナルのみさす」も留保が必要。

*5:作家名が出ている記事と出ていない記事があります。御本人に確認の上、出されていないものもあります。

*6:「GARDEN GUIDE 11」にも記事があるはずですが、現物出てこないので出てきたら追記します。