※2014/6/15修正。
http://d.hatena.ne.jp/mtblanc/20140612 のつづき。長文です。
昨日の「二村ヒトシ×金田淳子×岡田育「20歳のときに知っておきたかった雄っぱいのこと」は前回に引き続き内容ぎっちりで刺激的でした。
今回も同じ51冊から乳首描写をさぐりました。
イベントでは一部紹介でした。せっかく調べたので金田さんに提供したデータをこちらで公開します。
※2014/6/15修正。
http://d.hatena.ne.jp/mtblanc/20140612 のつづき。長文です。
昨日の「二村ヒトシ×金田淳子×岡田育「20歳のときに知っておきたかった雄っぱいのこと」は前回に引き続き内容ぎっちりで刺激的でした。
今回も同じ51冊から乳首描写をさぐりました。
イベントでは一部紹介でした。せっかく調べたので金田さんに提供したデータをこちらで公開します。
「二村ヒトシ×金田淳子×岡田育「20歳のときに知っておきたかった雄っぱいのこと」」というイベントがありまして。開催概要はそのうち消えると思われるので末尾にコピペしておきます。
http://analandyaoihole2.peatix.com/
これは何かというと「これからのやおい穴の話をしよう」というイベントの続編になります。前回のイベントで51冊のBL小説の穴描写を読んで傾向をさぐるということをしました(↓)。
http://togetter.com/li/617069
http://d.hatena.ne.jp/mtblanc/200140116
http://d.hatena.ne.jp/mtblanc/200140117
今回も同じ51冊から乳首描写をさぐります。
実際にあたってみての感想は、「乳首を性的に扱うことってBLですら案外普及していない?」ということです。以前書いたエントリにあるように古い作品が多いからというのもあるかと思うんですが、それにしても少ない。有無だけで言えば、ここ5〜6年でずいぶん乳首率(笑)は高まったと思いますが、しっかり描写する人はまだまだ少ない(といっても消えるような数字ではない)印象です。乳首についてはまだこれから変わるのではないかと思いました。
女性的な乳首か否かがわかると面白かったと思うんですが、それをどこで判断するのか?というのがわからず見送りに。無念。
今回はかかれる時間が少なかったので調査が浅いまま終わってしまったのが残念です。
私の提供した資料がどう使われるかわからないので、「後編」ではイベントをふまえて今回のざっくり調査の概要をアップしようと思います。
明日、楽しみにしています。
http://d.hatena.ne.jp/mtblanc/20140614 へつづきます。
続きを読むものすごく以前に口頭で話題にしたブツが見つかったのでご報告します。
2004年のNYCBのジャパンツアーのパンフがありまして(写真だと歪んで見えますがフツーにA4版です)。
このパンフのP.10〜13が「ニューヨーク・シティ・バレエのキーパーソンたち(Mr.Bを読み解く7つのキーワード)」という記事です。7つキーワードのうちの6番目が「自宅で楽しむバランシン マンガ編」という項目で、山岸凉子「黒鳥」と有吉京子「SWAN」が紹介されてます。
0.5ページの記事で、もっと分量も作品数もあったと思ってましたがウソ記憶でした。ここでとりあげているのは2つのみです。
2作品の簡単な紹介と共に、実際のバランシンとどう違うかが書かれています。
「黒鳥」のバランシンはヨーロピアンファッションで、カジュアル派だった実際のバランシンとはちがうこと、「SWAN」のバランシンとロビンスは、どちらかというと性格が逆のほうがあてはまることが指摘されています。
全頁カラーのパンフレットなので、カラーで書影あり。
執筆は上野房子さん。*1
*1:バレエ史。バランシン研究。
個人的雑記です。「ケサラン・パサラン」終了後に山岸ファンがどういう生活(?)をしていたかをまとめておきたいと思います。
まず、「舞姫」「ケサラン・パサラン」が終了し、毎月「ダ・ヴィンチ」を買う生活が終わりました。「舞姫」予告掲載の2000年10月号から2012年10月号まででしたから、長かったです。つうか、この「ダ・ヴィンチ」どーするんだ……という状態。
で、主なできごとは下記のとおり。
2012年09月 エッセイまんが「単なるおカキ」
2012年10月 連載まんが「ケサラン・パサラン」終了
2012年10月 エッセイまんが「猫・ねこ・ネコ」
2013年02月 短期連載「言霊」開始
2013年03月 短期連載「言霊」終了
2013年07月 展示「バレエ・マンガ 〜永遠なる美しさ〜」@京都 開始
2013年07月 同展示図録にインタビュー掲載
2013年07月 展示「ほっかいどう大マンガ」開始
2013年12月 短期連載「艮」開始
2014年01月 短期連載「艮」終了
2014年04月 「ダ・ヴィンチ」20周年記念号にコメント掲載(「舞姫 ポストカードブック」刊行発表)2014年04月 「Mei(冥)4号」インタビュー掲載
2014年04月 エッセイまんが「続・恐怖の甘い物一家」
2014年04月 「死神(前編)」
・2012年
エッセイまんが2本のみ。長いお仕事の後だから仕方ないなーと思いつつ、さみしくもあり。
・2013年
新年早々「言霊」情報が出て、単行本化。原画を出展された展示が2つと夏ごろまではけっこう露出された年でした。『完全版 日出処の天子』の刊行もあり、新作は少なくても何やかやで活動されるのかなー(「残酷な神が支配する」終了後の萩尾さんのように)と思いはじめたところで年末に「艮」開始。
・2014年
「艮」の後はまたしばらくお休みかしらと思いきや、はじめての出版社(幻冬舎コミックス)での*1お仕事。長い話が続いた後で、そろそろピリッとした短編が読みたかったので最近の作品は私は割と好きです。今年後半も2〜3作くらい読めたら幸せです。
以上をふまえて↑のまとめを見てください。「ケサラン・パサラン」終了後だと13項目。うち4項目が今月のできごとなのです。ここ10年以上くらい、山岸ファンとしてのコストは月平均1000円以下だった訳です。山岸先生のためにこれだけお金を使うのは久しぶりでした。*2
twitterで「今月は山岸ファンの盆と正月です!」と書きました。本当に今月は5日発売の「ダ・ヴィンチ」にはじまり、28日発売(予定)の「スピカ」まで山岸情報がひっきりなしでファンとして特別な月でした。後からはまた別の感想になると思いますが。
※5月1日に修正。
*1:5月1日の追記
「はじめての」と書きましたが、2012年9月発売のNo.12にエッセイまんが「単なるおカキ」を描かれているのでちがいました。申し訳ありません。表紙にもきちんと名前が入っています。
コミックナタリーの記事(http://natalie.mu/comic/news/115480)でも「山岸が同誌に登場するのはこれが初めて。」とありますが、ちがいますね。
*2:複数冊買いや展示のための交通費は除きます。
『20世紀エディトリアル・オデッセイ: 時代を創った雑誌たち』(赤田祐一・ばるぼら/誠文堂新光社)が刊行されました。
雑誌掲載時より判型が小さくなったこともあり、デザインも一新。ぎゅぎゅぎゅと情報のつまった1冊です。まあ、書くまでもなく雑誌掲載の時も高密度だったんですが……。
「コミックマーケット創成期と同人誌」「米沢嘉博の書物迷宮」について少しだけ感想というかメモを。*1
「コミックマーケット創成期と同人誌」の部分については、以前 http://d.hatena.ne.jp/mtblanc/20110816#p2 「アイデア」掲載時に紹介。この時といろいろ変わっていますが、キャプの問題がなくなったのが何よりよかったです。
見出しのガリ風のロゴ(クレジットないけど鈴木哲也さんデザインっぽい)がいいですね。
「萩尾望都に愛をこめて」の下段のオレンジのは、説明ありませんが書影ではなく、ためし刷だと思います。
このラインナップだと忠津FC会報がないのはさみしいなー。
式城アルバムからどれだけ収録されるのかなーと思っていたら6点でした。このころの原田さんはだいたいまっくろい恰好なので顔ハッキリしない写真でもすぐわかります(そしてタートルネック)。一番上に大きく掲載されている「1977年頃,コミケット会場」の写真、床に荷物が少なく見える(たまたま?)。
「米沢嘉博の書物迷宮」の米邸の書庫マップ、左下の「同人誌(やおい)」は米本ではありません。英子さんがコメントされている娘さんの本です。左上の「趣味」のところに釣りの本なんかも入っています(どーでもいい情報)。
写真だとよくわからないと思いますが、大判の本の棚以外は2列置きです。
「吾妻ひでおに花束を」が3刷の書影*2なのはいいけど、帯がないのはさみしい。
・20世紀エディトリアル・オデッセイ(togetter)
http://togetter.com/li/658727
私は当然のごとく「山岸凉子 ロングインタビュー」がめあて。10頁でロングとありますが、文字組みもゆるいし、図版も多いのでそんなに長くないと思います。明記されてませんが、コバンちゃんが出てくるので収録はご自宅の仕事場と思われます。
ネタバレにならない程度に主な内容を書きます。
・怖い話を描きはじめたきっかけ
・怖い体験をどうまんがに使うのか
・怖いと思う映画
・母との関係
・兄にどう思われているか
・恐怖(と性)について
……等々でした。
自作であげられているのは「ネジの叫び」「ゆうれい談」「日出処の天子」「私の人形はよい人形」「黄泉比良坂」「汐の声」「天人唐草」「鬼」です。これ以外に映画や他の方の作品名もあげられています。
個人的には、性に関わる話をされているのが印象にのこりました
特集内別記事で恩田陸さんインタビューがあり、そちらでも山岸作品に触れられています。
また、近藤ようこさんの原稿は、山岸ファン的にもうれしいものでした。
・「週刊女性」2014年4月22日(2785)号(主婦と生活社)
http://www.shufu.co.jp/magazine/woman/
萌える袋とじ「大人のオカズ BL(ボーイズラブ)の世界にハマる!」めあてに購入。
以前書いたとおり、「週刊女性」がBLをとりあげるのははじめてではありません。以下参照。
http://d.hatena.ne.jp/mtblanc/20111112
今回の記事構成は以下のとおり。計8ページの記事で、最初と最後のページは袋とじのガワの部分です。
・リード文(1ページ)
・スペシャル対談「ぶっちゃけ、BLで本当にヌケますか?」(川奈まり子、金田淳子)、BL用語辞典(囲み)(1ページ)
・川奈、金田、ちるちる編集部による作品紹介(合計5ページ)、
【コミック編】「学園モノ」「年下攻め」「ファンタジー」「おじさん萌え」「職業・制服萌え」「特殊プレー」15作品(3ページ)
【映画編】3作品、囲み「BLCDって何?」(1ページ)
【小説編】5作品(1ページ)
まんがのオススメにだけ「エッチ度」の☆(3点満点)がついています。
・「あなたがハマるジャンルがわかる(はーと) BL適正診断チャート」(1ページ)
2011年時点と同じく、「週刊女性」は、ときどき袋とじ企画を入れているのでこの記事が袋とじなのはBLだからではないと思います。ただ、前回よりヌキが強調されている分、あおり文句は過激化しているような気がしました。
前の記事「「受が桜にさらわれそう」についてのメモ」で書いた「パンをくわえて遅刻遅刻」について13日の「AniMaGa(アニマゲー)」でとりあげられたようです。「AniMaGa」の放映地域外に住んでいますので私は未確認です。
https://twitter.com/TakeponFX/status/455147585418711040:twitter:tweet
https://twitter.com/TakeponFX/status/455147979221901313:twitter:tweet
・AniMaGa
http://animaga.tv/
https://twitter.com/ani_ma_ga
さらにさかのぼる証言。
ほうとうひろし氏による食パンをくわえて登校するキャライメージの元祖探し - Togetter
https://togetter.com/li/900834
「食パン遅刻少女」をメジャー化した男・竹熊健太郎が、あらためてその歴史と現状を振り返る - Togetter
https://togetter.com/li/1495650
※長文です。
BLで定型イメージがあるシチュで「受が桜にさらわれそう」「月がみてる(+「みせつけてやろうぜ」)」というのが話題になっているようです。「小説道場にありませんでしたっけ」と話題をふられたので考えてみたいと思います。
まんがでもよく「最初に××したのはどれ?」というのがあり、たとえば「パンをくわえて遅刻遅刻」があります。はいぼくさん @highok の調査した範囲では本村三四子の作品が最古のものだそうです。しかし、これはコッペパンだそう。おそらくがつきますが、皆のイメージする「パンをくわえて遅刻遅刻」は本村さんの絵ではないのではないでしょうか? 源流をたどるのは大事だけど、広まったものと直接的には関係がない場合が多いと思います。
私の考えでは、表現において「これが最初」というのを特定することは意味がないとは思わないけど、特定はむずかしく、かつ労力の割にあまり意味がないと思います。大事なのは広まった時期やその要因だと思います。
前世紀にすでにあったとは思いますが、「受が桜にさらわれそう」「月がみてる」が広まったのは、私の感触ではネット時代に入ってからです。これ以前の発掘は同人誌やパソコン通信をよく知っている人でないとムリだと思います。
需要があるのかどうかわかりませんが、「YOUNG YOU」初期の連載「おしゃれTALK」のリストをアップします。この連載、表記ゆれがありまして「おしゃれTalk」「Talk Avenue」「おしゃべりリラックスタイム」だったりしますが、どの号のどの部分でどの表記だったかは割愛します(1つの号の表紙と目次と本文でちがったりする)。
「おしゃれTALK」は、エッセイ欄でほぼ正方形のカット1点+5〜6行くらいの文章という構成のページを1人2ページです。「to (動詞)」というタイトルをそれぞれつけるのが原則ですが、2ページで1タイトルだったり、独自タイトルだったりいろいろ。
執筆者のなかで唯一まんが家ではない中島梓さんもこの形式(絵+文章)です。