「Mei(冥)4号」の山岸インタビュー

Mei(冥)4号 (幽ブックス)

Mei(冥)4号 (幽ブックス)

 発売予定18日の「Mei(冥)4号」が売られていたので購入。
 特集は「女のコに読んでもらいたい こわ〜い漫画入門」。ガイド、作家コメントなど。

 私は当然のごとく「山岸凉子 ロングインタビュー」がめあて。10頁でロングとありますが、文字組みもゆるいし、図版も多いのでそんなに長くないと思います。明記されてませんが、コバンちゃんが出てくるので収録はご自宅の仕事場と思われます。

 ネタバレにならない程度に主な内容を書きます。

・怖い話を描きはじめたきっかけ
・怖い体験をどうまんがに使うのか
・怖いと思う映画
・母との関係
・兄にどう思われているか
・恐怖(と性)について

 ……等々でした。

 自作であげられているのは「ネジの叫び」「ゆうれい談」「日出処の天子」「私の人形はよい人形」「黄泉比良坂」「汐の声」「天人唐草」「鬼」です。これ以外に映画や他の方の作品名もあげられています。

 個人的には、性に関わる話をされているのが印象にのこりました
 
 特集内別記事で恩田陸さんインタビューがあり、そちらでも山岸作品に触れられています。
 また、近藤ようこさんの原稿は、山岸ファン的にもうれしいものでした。


 個人的に嬉しかったのは「鬼」についての部分です。
 以前、『日本幻想作家事典』(国書刊行会)で山岸さんの項目を書いた時、ポイントとなる作品と書いたのです。それがあたっていて、嬉しいというかホッとしました。

日本幻想作家事典

日本幻想作家事典