3冊

 最近の購入から新刊3冊を紹介。twitterに投稿したものを手直ししたものです。

わたしの少女マンガ史―別マから花ゆめ、LaLaへ

わたしの少女マンガ史―別マから花ゆめ、LaLaへ

・『わたしの少女マンガ史 別マから花ゆめ、LaLaへ』(小長井信昌/西田書店)

 「ビランジ」の連載に加筆修正を加えたもの。
 小長井さんについてわたしから説明するようなことはありませんが、集英社白泉社と長く少女まんが畑で編集をされた方で、多くの作家さんのお世話をされてきた方です。美内さんと特に絆が深い印象があります。山岸ファン的には「封印」(後に「ツタンカーメン」と改題)の連載開始前のエジプト取材のエッセイまんがに登場している方。100%憶測ですが、小長井さんがいらっしゃらなかったら「封印」の連載はなかったと個人的には思っているくらいです。
 といことで昔の白泉系が好きな方は必ず楽しめる本です。

あさのあつこのマンガ大好き!

あさのあつこのマンガ大好き!

・『あさのあつこのマンガ大好き!』(あさのあつこ/東京書籍)

 あさのあつこさんはもともと児童モノ系創作畑の人という認識。現在はYAメインの小説家さんということになるのかしら。
 自分史とからめたエッセイです。データとして云々ではなく、ご近所の話を聞く(の割に長いけど)ような感覚で読める1冊です。年表が興味深いです。

ふしぎなふしぎな子どもの物語 なぜ成長を描かなくなったのか? (光文社新書)

ふしぎなふしぎな子どもの物語 なぜ成長を描かなくなったのか? (光文社新書)

・『ふしぎなふしぎな子どもの物語 なぜ成長を描かなくなったのか?』(ひこ・田中光文社新書

 子供むけメディアが内包する物語を子供がどう受容していったかを概観。ざっくりしているといっても新書としては充分な内容。タイトルに「成長」って入っており、起点には成長がありますが、成長全編にわたってみっちり成長について論じた本ではありません。広い範囲に目配りされていることに感服。
 個人的には画像部分の文章(p.291-292)にうなりました。*1短くまとまっていながらほぼまちがいのない内容。これができるまんがの"専門家"は実はほぼいません。*2

 


*1:テキトーに処理したので読みづらいです。ちゃんと読みたい人はぜひ現物で確認してください。

*2:もともとtweetなんで書き飛ばしです。エラソーでテキトーなことを書いてしまってごめんなさい。