twitterで話題になったので紹介。
「新・黄金バット」というまんが作品があります。*1当時話題になったのかどうかまったく記憶にないのですが、私は最近知って読みました。
まんがの作者は里見尤(さとみゆう)さん。「シナリオ協力」が「ORCA」となっています。もちろん原作として永松健夫さんの名前も掲載されてます。
「サスペリア」(秋田書店)の増刊「学園ミステリー」下記の号に掲載されています。
・vol.29(1995年4月20日増刊号)
・vol.30(1995年6月20日増刊号)
・vol.32(1995年10月20日増刊号)
あらすじを末尾に簡単に紹介します。ネタバレを気にする方は読まないでください。
「「学園ミステリー」でなぜ黄金バット?」と思ったのですが、内容を読むとわかるとおり、一応学園モノといえなくはない作品にしてあります。過去にあった話のリメイクではなく新作です。
黄金バットの造形はアニメ版より永松版というか絵物語のに近いような。もちろん現代のまんがの絵ですのでいろいろちがいますが、永松さんに敬意をはらっている気がして好印象。陰影がくっきりしている造形は素直にカッコイイ。*2 ACT.1の登場シーンはかなり力の入った絵で、「キタキタキタ」と思うできばえ(特に脛がいい)。各話40枚ですので、あと2回くらい持ちこたえれば単行本になった気がします。
画報社の代表的作品が、「沙漠の魔王」を持っている秋田に掲載されるというのがちょっとおもしろいです。90年代だからこそできたのでしょうけど。
文月(女子高校生)と護(その保護者)が襲われる→黄金バットが退治というパターンを繰り返すうちに、だんだん謎が解けていくという予定だったと思われますが、ACT.4の掲載はないようです。
国会図書館で読めますので、興味のある方はぜひ。
ACT.1
10年前のシーンからスタート。三雲教授夫妻がどこかの島?で殺される。白髪長髪の男がそれを主導(組織のボスっぽいけど正体不明)。
舞台は現在に切り替わって、三雲教授夫妻の娘・文月(あや)が主人公。三雲教授に育てられたという護(現在は大学講師)が保護者となっている。
文月が友人の家に向かっていたら、双子の少年に誘拐されそうになる。黄金バット登場→退治。この時点では「黄金のどくろ」と呼ばれている。
ACT.3
この回のみ「恐怖の封印」というサブタイトルがつく。
文月の友人のアフリカ土産の人形が登場。友人が誤ってそれをバラバラにしてしまう。その時に特殊なかたつむりに寄生され、大変なことに→退治される。この回になると文月と護も文月の守護者としての黄金バットの存在に気づきます。この回は敵の話題は出ません。