- 作者: 小田切博
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/01
- メディア: 新書
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いただきものを読了。ありがとうございます。
『戦争はいかに「マンガ」を変えるか』(NTT出版)に続く3冊目。前回は内容はわからないと言いつつも、まんがの話だったのでまだなんとかついていけたのですが、今回はキャラクタービジネスについてなのでますますわかんないことに。もちろん、今の日本に生きている以上、キャラクターがくっついている商品に接したことくらいはあるのでまったくわからないということはないのですが、内容の是非までは判断できないということです。前作も内容についての判断ができたかというとできてませんが。
今回の本はちょっと文章として荒っぽいなあという感想を持たざるを得なかったです。誤植?誤記?と迷うところがチラホラありました。
内容は「キャラクターとは何か」というより「キャラクタービジネスとは何か」に+αがあるようなカンジ。基本的には現在の日本の状況について書かれています(海外のこともあれこれ書かれていますが、日本のことを議論するための前説と私はとっています)。
よく整理された本です。トピックを理解するためのメモの本(と私は理解しました)なので、よく整理されすぎていて不親切というか。新書なんでそんなにくわしく書くのもできないんでしょうが、いかにも必要最低限でそっけない(必要最低限だけ書くのができるというだけで大変なものですが)。内容についてはふみこんだ理解をしていないのでこんな感想。
簡単な本ではありますが、共有すべき前提が書かれているので、キャラクターについて考えたい人にとっては大変に便利な本だと思います。